「凶悪」の白石監督、興収1億円突破に「お客さんを信じて良かった」
2013年10月3日 14:40

[映画.com ニュース] 雑誌記者に扮した山田孝之の鬼気迫る演技と、ピエール瀧とリリー・フランキーの殺人犯役の怪演が話題の「凶悪」(公開中)が、わずか79館の公開ながら、11日間で興行収入1億円を突破したことがわかった。
同作は、死刑囚の告発をもとに雑誌記者が未解決殺人事件を暴いたベストセラー・ノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」(新潮45編集部編)を原作に、故若松孝二監督に師事した白石和彌監督がメガホンをとったサスペンス。元暴力団員の死刑囚・須藤(ピエール)と面会した雑誌記者の藤井(山田)が、明らかになっていない殺人事件の告白を受け、“先生”と呼ばれる首謀者(リリー)が須藤と行ってきた残忍な事件の真相に迫っていくなかで、誰の心にも潜む狂気を浮き彫りにしていく。
白石監督は、今回の吉報を受けて「これほど多くの方が見てくださったことに、驚きと嬉しい気持ちとで一杯です」とコメント。「映画を作る過程で、本当に見てくれる方がいるのかと不安になることもありましたが、お客さんを信じて良かった。今まで感じたことのない感情を発見してもらえたら嬉しいです。『凶悪』の上映はまだまだ続きます。見ていない方も2回目の方も(3回目の方も)、ぜひ劇場へお越しください!」と力強く喜びを伝えた。
日本映画の大作公開が続くなか、堅調な興行を維持している。都内では20代から30代のカップルの比率も高いという。今後は10月3日から韓国で開催される第18回釡山国際映画祭ミッドナイト・パッション部門に出品され、6日の公式上映に白石監督も登壇する予定だ。
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