ハリウッドのスタジオを消滅させた「天国の門」マイケル・チミノ読本が発売
2013年9月26日 09:30
[映画.com ニュース] 伝統あるハリウッドの映画会社を倒産に追い込んだマイケル・チミノ監督の伝説的作品をデジタル修復した「天国の門 デジタル修復完全版」の上映に合わせ、同作の製作秘話やチミノ監督の人生をつづった書籍「マイケル・チミノ読本 ~天国の門~」(遠山純生 編・著/税込1890円)が発売された。
莫大な製作費のためにスタジオを消滅させ、映画史上もっとも呪われた問題作と呼ばれた「天国の門」は、アメリカ史の恥部と言われたジョンソン郡戦争を題材に、1981年に発表した3時間半を超える西部劇超大作。クリス・クリストファーソン、クリストファー・ウォーケン、イザベル・ユペールらが出演している。
同書では、約30年ぶりに上映される映画の製作秘話、当時の証言の数々などを載録すると同時に、チミノ本人の生い立ちから脚本家時代、そして監督デビュー以降の各作品の詳細な解説とさまざまなエピソードを掲載。また、チミノのたどった苦闘の歴史とも言える、頓挫して映画化に至らなかった数々の企画も初公開しており、70年代~80年代アメリカ映画の光と影を一身に背負ったチミノの生き様がわかる一冊だ。
「天国の門 デジタル修復完全版」は10月5日シネマート新宿、10月26日シネマート心斎橋で上映。公開初日には、特製エコバックが観客に先着で贈呈される。
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