地井武男さん、高畑勲監督「かぐや姫の物語」に翁役で出演していた!2011年夏に収録
2013年9月17日 16:18

[映画.com ニュース] 2012年6月29日に心不全で死去した俳優の地井武男さんが、スタジオジブリの高畑勲監督が14年ぶりに手がける新作「かぐや姫の物語」に翁役として出演していることがわかった。9月17日、都内で行われた同作の中間報告会見で発表された。
地井さんは、先に声だけを収録するプレスコという手法を用い、11年夏に収録。映画出演における遺作となる今作では、竹を伐採中にかぐや姫を見つけ、立派な姫君に育てることを使命と感じ、さまざまな手立てを講じる役どころに臨んだ。
収録直後には「当初、自分の中で翁は“はなさかじいさん”のような童話の世界の温和でやわらかな人というイメージがありました。ですが監督とお話するうちに、竹を山で元気に切ることができる、もう少し若く、よりリアリティのある人物に方向転換していきました」とこだわりを語っている。
さらに、「先に声だけを収録するプレスコという手法が初めてで戸惑いました。それでも本番では絵コンテを少し見させてもらったので、セリフとセリフの間を詰めすぎなくてよいのだな、など前よりもいくらかは(完成の形が)見えた状態でのぞめましたが、あまり慣れていなかったのでうまくいきませんでしたね(笑)。70歳近い初心者だったわけで、困ったものです」と人柄をにじませるコメントを残している。
高畑監督にとって、「ホーホケキョとなりの山田くん」以来となる本作は、日本最古の物語文学「竹取物語」に隠された、ひとりの少女・かぐや姫の物語。かぐや姫は数ある星の中から、なぜ地球を選んだのか、なぜ月へ去らねばならなかったのか。かぐや姫が犯した罪、そして、罰とは何かを描き出す。11月23日に全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

ファンファーレ!ふたつの音
【本作、良い映画ではないです。最高に良い映画です】“ほっこり系”と油断してた…感情が持ってかれた
提供:松竹

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【観てない人マジもったいない!!】まだ間に合う!この連休に映画館へ【知れば絶対に観たくなる7の事実】
提供:東宝東和

4歳の息子が誘拐された。
【しかし、誘拐犯が死体で見つかった】警察は息子に疑いを向ける…衝撃の極限ヒューマンサスペンス
提供:東映

個人的・下半期で観たい映画No.1
映画ファンがこぞって「絶対観る」と決めてるの何で!? 全員主役級がクセ激烈の異常者に…
提供:ワーナー・ブラザース映画

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント