大泉洋&柴咲コウ「迷いがない」 劇団ひとりの監督ぶりに最敬礼
2013年9月13日 05:00
お笑い芸人、作家、俳優などあらゆるジャンルでマルチな才能を発揮する劇団ひとりに、“監督”という肩書きが加わる。自身の書き下ろし小説第2作でメガホンをとることになり、ロケ中心となった1カ月強の撮影を無事に終えた。長野・上田の老舗劇場「上田映劇」で行われた撮影では、大泉、柴咲、出演も兼ねる劇団ひとり監督がそろい踏み。初共演となる大泉と劇団ひとりが、マジシャンコンビ「ペペとチン(インド人と中国人という設定)」として舞台に立つ場面は、見どころのひとつだ。
ささいなことで言い争いが始まり、やがて押し問答へと発展していくシーンでは、テストの段階からふたりとも顔面を朱に染めるほどの本気モード。しかし、劇団ひとりは急に動きを止め「……という感じでお願いします」と監督の顔に舞い戻る。
大泉は、「ひとりさんは段取りに重きを置かず、流れを説明だけして終わりなんです。あとはテストで説明しながら芝居をしていくんですが、とにかくテンポが良くて全ては本番に照準を合わせている」と舌を巻く。自身にも監督願望が芽生えたか問うと、「僕はあんまりそういう欲はないですね。やるならプロデューサーかな。でも、ひとりさんを見ていると『ああ、やってみたいな』という気にもなってくる」とまんざらでもない面持ちを浮かべた。
今作では、マジック監修を務めるマジシャンの魔耶一星氏から約20種類のマジックを習い、時間が許す限り練習を欠かさない。コインとカードを使ったマジックに苦戦しているようで、「手元のテクニックが必要なので、イヤになります。底なしですよ」とぼやき節。映画完成後、プロモーションで「ペペとチン」のコンビとして活動するかについては、「しないでしょう(笑)。あれは映画の中だけでのコンビだと思いますよ」と笑い飛ばした。
柴咲が演じるのは、現代からタイムスリップしてきた晴夫と知り合う、若き日の母・悦子。役どころについて計り知れない部分があるといい、「私は母親になったことがないし、出産の経験もない。自分がそういう状況に置かれたらどうするんだろう? と感じながら作っていくしかありませんよね」と話す。劇中では、夫・正太郎(劇団ひとり)を平手打ちするシーンがあるが「何10回もやって、いたたまれない気持ちになりました。監督が『こういう画を撮りたい』という理想があったのに、それを1回で出来なかった。難しかったです」と述懐。それでも、監督の演出については「役者の芝居を見てからアドバイスをくれるので、滞りなくサラーッとスムーズに進んでいますね」と笑顔をのぞかせた。
「青天の霹靂」は、2014年に全国で公開。
フォトギャラリー
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ザ・ルーム・ネクスト・ドア
【死を迎える時、どんな最期を選びますか?】“人生の終わり”と“生きる喜び”描く、珠玉の衝撃作
提供:ワーナー・ブラザース映画
キャプテン・アメリカ ブレイブ・ニュー・ワールド
【この最新作を観るべきか?】独自調査で判明、新「アベンジャーズ」と関係するかもしれない6の事件
提供:ディズニー
セプテンバー5
【“史上最悪”の事件を、全世界に生放送】こんな映像、観ていいのか…!? 不適切報道では…?衝撃実話
提供:東和ピクチャーズ
君の忘れ方
【結婚間近の恋人が、事故で死んだ】大切な人を失った悲しみと、どう向き合えばいいのか?
提供:ラビットハウス
海の沈黙
【命を燃やす“狂気めいた演技”に、言葉を失う】鬼気迫る、直視できない壮絶さに、我を忘れる
提供:JCOM株式会社
サンセット・サンライズ
【面白さハンパねえ!】菅田将暉×岸善幸監督×宮藤官九郎! 抱腹絶倒、空腹爆裂の激推し作!
提供:ワーナー・ブラザース映画
激しく、心を揺さぶる超良作だった…!
【開始20分で“涙腺決壊”】脳がバグる映像美、極限の臨場感にド肝を抜かれた
提供:ディズニー