故柴田トヨさんを演じた八千草薫「90歳の役は難しかった」
2013年9月9日 15:40

[映画.com ニュース] 女優の八千草薫が9月9日、都内で行われた主演作「くじけないで」(深川栄洋監督)の公開記念イベントに出席した。90歳を過ぎて詩作をはじめ、ベストセラー詩人となった故柴田トヨさんの半生を描いた本作。トヨさんを演じる八千草にとっては、実に58年ぶりの主演作で「90歳の役はなかなか難しかった。トヨさんの詩集と同じように、温かく気持ちがホッとする映画になった」とアピールしていた。
映画は処女詩集で160万部を売り上げた「くじけないで」と、第二詩集「百歳」を原作に、詩を書き始めたきっかけや詩集の背景となった家族のドラマなど、その半生をトヨさんが書いた詩にのせて、丹念に描いていく。八千草は「年下の役は、自分の経験もあるので想像できるが、今回は頭で考えても体で表現するのが難しくて。年をとるのも大変なんだろうなと実感している」。それでも「トヨさんの言葉が、そばに寄り添って『一緒に頑張ろうね』と言ってくださる雰囲気を感じている」と役柄への親近感を示した。
イベントには、長寿の双子として知られた「きんさんぎんさん」の故蟹江ぎんさんの娘である津田千多代さん(94歳)、佐野百合子さん(92歳)、蟹江美根代さん(89歳)が駆けつけ、合計年齢275歳の映画応援団に就任。五女の美根代さんが「元気の秘けつは、毎日兄弟で集まって、愚痴を言い合ったりケンカをしたり、いつも会話をしていること」と語ると、八千草は「皆さん、素晴らしい生き方をされている。『くじけないで』も家族をとても大切にしている映画です」と話していた。
また、トヨさんと同じ栃木県出身のタレント・ガッツ石松も登場し、八千草に花束のプレゼント。「栃木出身の有名人といえば、ガッツ石松か柴田トヨさんですから」と笑いを誘っていた。トヨさんは、映画製作決定の報告を受けた3日後となる今年1月20日、老衰により101歳で亡くなった。 「くじけないで」は11月16日から公開。
(C)2013「くじけないで」製作委員会
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