「小さいおうち」こだわりの“おうち”の中を初公開!山田組こん身の出来栄え
2013年8月29日 06:00
[映画.com ニュース] 山田洋次監督の82作目となる最新作「小さいおうち」のストーリーのなかで、メインの舞台となる“小さいおうち”の室内の様子を、映画.comが独占取材した。撮影に際し約1カ月間の製作期間をかけて建てられたこだわりようで、細部に至るまで慈しみを感じさせる山田組の“手仕事”は必見だ。
同作は、中島京子氏が第143回直木賞を受賞した同名小説が原作で、山田監督が初めて手がけるラブロマンス作。東京の赤い三角屋根の“小さいおうち”を舞台に、玩具会社勤務の旦那様と妻の時子、5歳の恭一ぼっちゃん、仕えて暮らす布宮タキのささやかな日常を描くとともに、旦那様の会社で働く青年・板倉正治と時子の淡い恋愛事件に秘められた真実が、60年の歳月を経て紐解かれていく。
セットが建てられたのは、東京・成城の東宝スタジオ内で最も大きなステージ。美術の出川三男氏は、原作で描かれる平井家の様子を忠実に表現するため、昭和10年頃に存在した家屋の資料などを参考に製作したという。
室内には玄関、廊下、応接間、居間、座敷、台所などが、実際の家屋のように精巧に再現されている。応接間に設置されたステンドグラスは、大正時代のものをアレンジし、今作のために作られたもの。また、タキの部屋は、玄関と台所の間に位置している。これは、玄関に来客があった際にすぐ対応できるように、台所へは炊事などで出入りしやすいようにという意図がある。
また、応接間の壁紙や照明、家具などにも西洋風の花紋様があしらわれているほか、畳式の居間には仏壇や神棚が置かれ、日本家屋らしい縁側が目を和ませてくれる。さらに、桜やハナミズキなどが立ち並ぶ庭、色鮮やかな洋風のポーチ、敷地外の道路や空き地、隣家なども建てられており、セットの総面積は約300坪、1000平方メートルにおよんでいる。
今作は昭和パートと平成パートにわかれており、昭和パートで主人公・時子を演じる松たか子は、「隠し剣 鬼の爪」以来約9年ぶりの山田組となる。ほか、平成パートの主人公に扮する倍賞千恵子をはじめ、吉岡秀隆、黒木華、片岡孝太郎、妻夫木聡らが出演している。
「小さいおうち」は、2014年1月25日から全国で公開。
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