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松本零士、加藤登紀子との10代からの不思議な縁を明かす

2013年8月28日 21:30

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(左より)33年ぶりの“再タッグ”となった松本と加藤
(左より)33年ぶりの“再タッグ”となった松本と加藤

[映画.com ニュース] CGアニメ超大作「キャプテンハーロック」の原作総設定を務めた松本零士と、同作の挿入歌を担当している歌手の加藤登紀子が8月28日、都内で行われたトークイベントに出席。加藤は、自らフランス語で歌詞をつけた「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」を生で披露した。

松本は10代の頃から加藤とは深い“縁”で結ばれていることを強調。「僕は18歳で上京して本郷三丁目に住んだんですが、本郷三丁目と言えば加藤さんのいらした東大の赤門のすぐ近く。同じ時代に同じ場所で空気を吸っている。どこかですれ違っているはずです」と語る。だが加藤によると、そもそも松本とは5歳以上年が離れており、おまけに「私は本郷のキャンパスの頃はほとんど大学に行ってなかった」らしく、2人の学生時代のめぐりあいは「残念ながら松本先生の錯覚です(笑)」と答えた。

それでも加藤が学生時代に松本の漫画にハマったのは事実で「(週刊少年)マガジンに連載されていた『男おいどん』にのめり込みました」と告白。その後「男おいどん」にルーツを持つ「元祖大四畳半大物語」の劇場版で加藤が主題歌を担当することになるが、これは松本が加藤の大ファンだったことから実現。「映画会社の人間に『どうしても加藤さんに!』と言いました(笑)」と、懐かしそうに当時を振り返った。

今回も松本からの直々のオファーを加藤が快諾して再タッグが実現したが、完成した楽曲について松本は「胸を打つのを通り越して、自分がその中に入り込めるんです。情感に訴える迫力、感情が心に染み込んでいき、感動しました」と絶賛する。加藤はこの挿入歌で歌い上げているのは「戦う男たちを見守りながらもたたずむ女性たち」であると解説。「(戦いに旅立つ男性を)探しに行くのをやめて、『心の中にある愛に気づいてください』と訴えている」と女たちの心情を語った。

加藤は「松本先生のリクエストで、初めてフランス語でオリジナルの歌詞を書いた」明かす、「愛はあなたの胸に L'amour dans ton coeur」を生で熱唱。そのエネルギーにあふれた歌声に観客は酔いしれた。

キャプテンハーロック」は、9月7日から全国で3D/2D公開。

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