伝説の女優ジャンヌ・モロー、10年ぶりの主演映画「クロワッサンで朝食を」が公開
2013年7月14日 10:00
[映画.com ニュース] 1950~60年代にルイ・マル、フランソワ・トリュフォー、オーソン・ウェルズ、ルイス・ブニュエルら名匠たちの傑作に出演、その後も多くの作品で絶大の存在感を見せているフランスの大女優ジャンヌ・モローの10年ぶりの主演作「クロワッサンで朝食を」が、7月20日公開される。
「デュラス 愛の最終章」(2002)以来の主演作は、エストニアの気鋭イルマル・ラーグ監督の長編デビュー作。エストニアで母を亡くしたアンヌに、パリでの家政婦の仕事が舞い込む。悲しみを振り切るように、憧れのパリへ旅立ったアンヌを待ち受けていたのは、高級アパルトマンに独りで暮らす、毒舌で気難しい老婦人フリーダだった。やがてアンヌは、フリーダの孤独な生活の秘密を知り、歩いてきた道も現在の境遇も全く違う2人が、反発を経て固い絆で結ばれる。アンヌのパリの案内役となるフリーダを演じるモローはシャネルの私服で出演している。
ヌーベルバーグ時代、「死刑台のエレベーター」のルイ・マルや「突然炎のごとく」のトリフォーら当時駆け出しの監督たちと組んで、映画史に残る名作を生み出してきたモロー。金銭や名声とは関係なく、映画作りへの情熱だけで仕事をするという姿勢は85歳を迎えた現在も変わらない。今回もイルマル監督と徹底的に話し合いをした上で役作りをし、撮影に臨んだという。
今作のインタビューでモローは「私の選択はいつも大胆すぎるのかもしれません。けれど、監督の名が知られていようがいまいが、そんなことは関係ないのです。重要なのは、ある世界を発見すること、次代を創造する野心を共有できるどうかなのです。成功も失敗も関係ありません。自分を偽るようなことだけはしたくないのです」と毅然と語り、「イルマルは感性豊かで、その仕事は徹底したものです。しかも、他者の感情に気を配り、つねに良好な関係を築けるよう注意を払っています。しかもこの映画は、とても個人的な経験を語るものでもあるのです」と新人監督の手腕を褒め称えている。
劇中でモローは、年齢を重ね、しわだらけになった顔で「私ってモンスター?」と男にたずねるというシーンも厭わず、堂々と老いを演じている。知性と気品を兼ね備えた、大女優ジャンヌ・モローの変わらぬ魅力をスクリーンで堪能してほしい。
「クロワッサンで朝食を」は、7月20日からシネスイッチ銀座ほかで全国順次公開。20、21日にシネスイッチ銀座では、イネスのイラスト入りPAULオリジナルトートバッグ(非売品)と当日焼き立てのPAULクロワッサン3個、映画ポストカード入りの特別セットを各日25セット限定発売する(午前10時の回開場時から整理券配布、売切れ次第終了)。
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