星野源の初主演作「箱入り息子の恋」、モントリオール世界映画祭で招待上映
2013年6月8日 16:13
[映画.com ニュース] ミュージシャン、文筆家、俳優として多方面で活躍する星野源の初主演作「箱入り息子の恋」が6月8日、全国38スクリーンで封切り。東京・テアトル新宿で星野をはじめ、共演する夏帆、平泉成、森山良子、大杉漣、黒木瞳、市井昌秀監督が初日舞台挨拶を行った。同日、9月に開催されるモントリオール世界映画祭の「ワールドシネマ部門」で招待上映されることが発表され、星野は「海外の皆さんに、この映画がどう映るのか楽しみ。ぜひ僕も現地に行って、本場のメイプルシロップを食べたい」と抱負を語った。
映画は女性との交際経験がない内気な35歳の健太郎(星野)が、両親(平泉、森山)による“代理見合い”をきっかけに、盲目のヒロイン・奈穂子(夏帆)と出会い、人生初めての恋に目覚める姿をハートウォーミングに描いた。
本作で“箱入り息子”を演じた星野は「共感する部分はないが、周りにバカにされようが自分の筋を通して突き進む感じが好き。最後はサイコパスみたいになりますけど(笑)」と役柄を述懐。一方、夏帆は「奈穂子みたいに、自分の気持ちを素直に伝えられるのはいいなって思います。私はそういうの、苦手なのでうらやましい。好きなシーンは、吉野家でのデートですね」と話していた。
登壇者6人が一同に会す見合いのシーンに話題が及ぶと、森山は「(奈穂子の父を演じる)大杉さんが本当に憎たらしかった。黒木さんが本当にかわいそうで」と告白。すかさず、奈穂子の母を演じる黒木が「うちの夫が、すみません……」と頭を下げ、当の大杉も「本当に失礼しました。でも一生懸命、憎たらしく演じました」と恐縮しきりだ。また、劇中には黒木が大杉を平手打ちするシーンがあり、市井監督は「パシーンと本当にいい音がした」と明かしていた。
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