映画.comでできることを探す
作品を探す
映画館・スケジュールを探す
最新のニュースを見る
ランキングを見る
映画の知識を深める
映画レビューを見る
プレゼントに応募する
最新のアニメ情報をチェック
その他情報をチェック

フォローして最新情報を受け取ろう

検索

ウッディ・アレン、イタリアへの愛が詰まった最新作を語る

2013年6月7日 12:40

リンクをコピーしました。
ローマで撮影した新作を語るウッディ・アレン監督
ローマで撮影した新作を語るウッディ・アレン監督

[映画.com ニュース]ウッディ・アレン監督最新作「ローマでアモーレ」が6月8日公開する。今作でアレンはローマという街の美しさ、そして人々の人生、恋愛を、彼ならではの鋭さとユーモアで切り取っている。「大好きな都市」というローマに、アレン監督が何を見たのか? ニューヨークのマンハッタンにあるアレンのオフィスで話を聞いた。(取材・文/中村明美、写真:Jason Frank Rothenberg)

アレンはこれまでニューヨークやパリを舞台に映画を撮ってきたが、今回撮影が行われたローマについてこう語る。「パリは非常にロマンチックで、ニューヨークは、とても神経質で、野心的な都市だと思う。ロンドンは、非常にシニカルで、そして、ローマというのは、とても遊び心にあふれていて、クレイジーな場所で、こんな都市って世界のどこにも存在しないと思うんだ。それに、すごく街が複雑で、どうやって歩けばいいのか分からないような場所だったりするしね」。

笑えるのは、今作は、大通りで交通整理をする警察官のこんなナレーションに始まること。「この街においてはすべてが物語になる」。アレン監督は続けてこう語る。「ローマが他の都市ととても違うのは、例えば、パリやニューヨークは、ひとりになりたかったら、家から出て街を散歩すればいい。でも、ローマっていうのは、家から出るのは、人に出会うためなんだよね。ローマは外に繰り出し、外での生活を中心とした文化なんだ。誰もがカフェにいるし、公園でたむろしている。とても社交的な都市だと思う。しかも、非常にカラフルな個性を持った人たちがたくさんいるしね」。

画像2(C)GRAVIER PRODUCTIONS,INC. photo by Philippe Antonello

また、今作には、「タロットカード殺人事件」(06)以来アレン自身も出演しているのだ。「シナリオを書き終えた後に、うん、この人物なら簡単に演じられると思ったんだ。ローマで結婚する娘を持った父親ならできそうだ、ってね。僕は演技をするのは好きなんだけど、年を取ると自分が演じられる役を見付けるのがすごく難しいんだよね」。演じるのはオペラの監督で、アメリカで批評が悪かったため引退に追い込まれるという役柄だ。「ローマを舞台にした映画を作ることは分かっていたからね。例えばイタリア人はオペラが大好きだから、オペラの物語を書けば、イタリアを舞台した映画の中で自然に展開すると思ったんだ。それ以外には、例えばイタリアはパパラッチが非常に盛んな国でも有名だ。だから、ロベルト・ベニーニの家にパパラッチがやって来るという物語も書きたいと思ったんだ」。

今作には、イタリアを代表する大スター、ベニーニが出演し、彼が演じる平凡な市民が突然パパラッチの的となり、自分の日常が“セレブ化”してしまうという風刺の効いた役を演じている。つまり、今作は、ベニーニとアレンというコメディ界のスーパースターが、さりげなく歴史的なコラボレーションが実現させているのも見どころとなっているのだ。「イタリア映画は自分のDNAの一部」と語ってくれたアレン監督のイタリアへの愛が、隅々からあふれてくる作品が完成した。

ローマでアモーレ」は6月8日全国で公開。

ウッディ・アレン の関連作を観る


Amazonで関連商品を見る

関連ニュース

映画.com注目特集をチェック

関連コンテンツをチェック

シネマ映画.comで今すぐ見る

母とわたしの3日間

母とわたしの3日間 NEW

休暇をもらって天国から降りてきた亡き母と、母が残したレシピで定食屋を営む娘が過ごす3日間を描いたファンタジーストーリー。 亡くなって3年目になる日、ポクチャは天国から3日間の休暇を与えられ、ルール案内を担当する新人ガイドととも幽霊として地上に降りてくる。娘のチンジュはアメリカの大学で教授を務めており、そのことを母として誇らしく思っていたポクチャだったが、チンジュは教授を辞めて故郷の家に戻り、定食屋を営んでいた。それを知った母の戸惑いには気づかず、チンジュは親友のミジンとともに、ポクチャの残したレシピを再現していく。その懐かしい味とともに、チンジュの中で次第に母との思い出がよみがえっていく。 母ポクチャ役は韓国で「国民の母」とも呼ばれ親しまれるベテラン俳優のキム・ヘスク、娘チンジュ役はドラマ「海街チャチャチャ」「オーマイビーナス」などで人気のシン・ミナ。「7番房の奇跡」「ハナ 奇跡の46日間」などで知られるユ・ヨンアによる脚本で、「僕の特別な兄弟」のユク・サンヒョ監督がメガホンをとった。劇中に登場する家庭料理の数々も見どころ。

殺人鬼の存在証明

殺人鬼の存在証明 NEW

旧ソビエト連邦史上最悪の連続殺人鬼を追う刑事の戦いを、実在の連続殺人犯たちをモデルに描いたサイコスリラー。 1991年、何者かに襲われて怪我を負った女性が森の近くで保護された。女性の証言によると、彼女に怪我を負わせた犯人の手口は3年前に捕まったはずの連続殺人犯のものと酷似しており、3年前の犯人は誤認逮捕だったことが判明。本当の連続殺人犯は10年以上にわたって残忍な犯行を繰り返し、36人を殺害していた。捜査責任者イッサは新たな容疑者アンドレイ・ワリタを追い詰め、尋問をする中で彼こそが真犯人だと確信していく。やがて、ワリタの口から驚くべき真実が明かされる。 本作が長編デビューとなるラド・クバタニアが監督・脚本を手がけ、1978年から90年にかけて50人以上を殺害した容疑で逮捕されたアンドレイ・チカチーロをはじめとする数々の連続殺人犯をモデルに、刑事や精神科医、犯罪学者にインタビューをしながら犯人の人物像を組み立てた。刑事イッサ役に「葡萄畑に帰ろう」のニカ・タバゼ。

美と殺戮のすべて

美と殺戮のすべて NEW

「シチズンフォー スノーデンの暴露」で第87回アカデミー長編ドキュメンタリー賞を受賞したローラ・ポイトラス監督が、写真家ナン・ゴールディンの人生とキャリア、そして彼女が医療用麻薬オピオイド蔓延の責任を追及する活動を追ったドキュメンタリー。 ゴールディンは姉の死をきっかけに10代から写真家の道を歩み始め、自分自身や家族、友人のポートレートや、薬物、セクシュアリティなど時代性を反映した作品を生み出してきた。手術時にオピオイド系の鎮痛剤オキシコンチンを投与されて中毒となり生死の境をさまよった彼女は、2017年に支援団体P.A.I.N.を創設。オキシコンチンを販売する製薬会社パーデュー・ファーマ社とそのオーナーである大富豪サックラー家、そしてサックラー家から多額の寄付を受けた芸術界の責任を追及するが……。 2022年・第79回ベネチア国際映画祭で金獅子賞を受賞。第95回アカデミー賞で長編ドキュメンタリー賞にノミネート。

卍 リバース

卍 リバース NEW

文豪・谷崎潤一郎が同性愛や不倫に溺れる男女の破滅的な情愛を赤裸々につづった長編小説「卍」を、現代に舞台を置き換えて登場人物の性別を逆にするなど大胆なアレンジを加えて映画化。 画家になる夢を諦めきれず、サラリーマンを辞めて美術学校に通う園田。家庭では弁護士の妻・弥生が生計を支えていた。そんな中、園田は学校で見かけた美しい青年・光を目で追うようになり、デッサンのモデルとして自宅に招く。園田と光は自然に体を重ね、その後も逢瀬を繰り返していく。弥生からの誘いを断って光との情事に溺れる園田だったが、光には香織という婚約者がいることが発覚し……。 「クロガラス0」の中﨑絵梨奈が弥生役を体当たりで演じ、「ヘタな二人の恋の話」の鈴木志遠、「モダンかアナーキー」の門間航が共演。監督・脚本は「家政夫のミタゾノ」「孤独のグルメ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭。

痴人の愛 リバース

痴人の愛 リバース NEW

奔放な美少女に翻弄される男の姿をつづった谷崎潤一郎の長編小説「痴人の愛」を、現代に舞台を置き換えて主人公ふたりの性別を逆転させるなど大胆なアレンジを加えて映画化。 教師のなおみは、捨て猫のように道端に座り込んでいた青年ゆずるを放っておくことができず、広い家に引っ越して一緒に暮らし始める。ゆずるとの間に体の関係はなく、なおみは彼の成長を見守るだけのはずだった。しかし、ゆずるの自由奔放な行動に振り回されるうちに、その蠱惑的な魅力の虜になっていき……。 2022年の映画「鍵」でも谷崎作品のヒロインを務めた桝田幸希が主人公なおみ、「ロストサマー」「ブルーイマジン」の林裕太がゆずるを演じ、「青春ジャック 止められるか、俺たちを2」の碧木愛莉、「きのう生まれたわけじゃない」の守屋文雄が共演。「家政夫のミタゾノ」などテレビドラマの演出を中心に手がけてきた宝来忠昭が監督・脚本を担当。

愛のぬくもり

愛のぬくもり NEW

「苦役列車」「まなみ100%」の脚本や「れいこいるか」などの監督作で知られるいまおかしんじ監督が、突然体が入れ替わってしまった男女を主人公に、セックスもジェンダーも超えた恋の形をユーモラスにつづった奇想天外なラブストーリー。 39歳の小説家・辺見たかしと24歳の美容師・横澤サトミは、街で衝突して一緒に階段から転げ落ちたことをきっかけに、体が入れ替わってしまう。お互いになりきってそれぞれの生活を送り始める2人だったが、たかしの妻・由莉奈には別の男の影があり、レズビアンのサトミは同棲中の真紀から男の恋人ができたことを理由に別れを告げられる。たかしとサトミはお互いの人生を好転させるため、周囲の人々を巻き込みながら奮闘を続けるが……。 小説家たかしを小出恵介、たかしと体が入れ替わってしまう美容師サトミをグラビアアイドルの風吹ケイ、たかしの妻・由莉奈を新藤まなみ、たかしとサトミを見守るゲイのバー店主を田中幸太朗が演じた。

おすすめ情報

映画ニュースアクセスランキング

映画ニュースアクセスランキングをもっと見る

シネマ映画.comで今すぐ見る

他配信中作品を見る