米アマゾン、2次創作を販売できる新サービス「Kindle Worlds」を開始
2013年6月6日 11:37
[映画.com ニュース] 米アマゾンが、ファンによる2次創作を電子書籍として正式に販売できる「Kindle Worlds」を発足させたと発表した。
既存の著作物を下敷きにファンが作り上げた2次創作は、アメリカで「ファン・フィクション」と呼ばれ人気を博しているが、著作権上の都合から公に配布することができない。しかし、「Kindle Worlds」を使えば、2次創作として作成した作品を電子書籍として公に発表できるだけでなく、その利益を受け取ることも可能になる。
現時点でアマゾンがライセンスを獲得しているのは、「ゴシップガール」「ヴァンパイア・ダイアリーズ」「プリティ・リトル・ライアーズ」といった、テレビドラマ化されたティーン向け小説の3作品のみだが、今後タイトルは増える予定だという。ベストセラー小説「フィフィティ・シェイズ・オブ・グレイ」も、「トワイライト」シリーズのファン・フィクションとして執筆されたものだが、著作権侵害で訴えられることを懸念し、キャラクター名などが変更された経緯がある。
ファン・フィクションを公認する「Kindle Worlds」が誕生したことで、新たなベストセラーが生まれるきっかけとなるかもしれない。