ロシア版「ゼイリブ」!?「ブランデッド」監督が現代社会に警鐘を鳴らす
2013年5月9日 12:11

[映画.com ニュース] 人々がマインド・コントロールによって支配された絶望的な近未来を描く、ロシア発のSFサスペンス・アクション「ブランデッド」(5月10日からTSUTAYAでDVDレンタル開始)のジェイミー・ブラッドショー監督が、同作のテーマについて激白。これにあわせて、巨大な看板が謎のモンスターに“トランスフォーム”する特別映像が公開された。
同作は、企業の電子広告で埋め尽くされた近未来のモスクワを舞台に、広告マンのミーシャが、未知の生命体が混入した広告を使って人々を洗脳しようとしている巨大企業の陰謀に気づき、たったひとりで立ち向っていく姿を描く。「戦場のピアニスト」のエド・ストッパードが主人公ミーシャ、「88ミニッツ」のリーリー・ソビエスキーがヒロインに扮するほか、陰謀のカギを握るキーマン役として、名優マックス・フォン・シドーが出演している。
洗脳の仕掛けが広告の中に組み込まれているという設定ながら、ブラッドショー監督は「マーケティングに対する批評として描いたつもりはない」と言う。「これはとてもダークな幻覚の世界を行く、難解な旅。ダークだけれども、それは今私たちが住む(現実の)世界そのものでもある」と明かし、「僕には、人々が自分たちの住む世界に疑問を抱いていないように思える。そう生きることを皆選んでいるんだろうね」とシニカルな言葉を寄せている。
近未来を舞台に人々の背後で支配が進み、それに主人公が気づくという物語は、フィリップ・K・ディックのSF小説群や、ウォシャウスキー姉弟監督の「マトリックス」、そしてジョン・カーペンター監督の「ゼイリブ」をイメージさせる。ブラッドショー監督は、「影響は受けている。カーペンターは素晴らしい監督だし、『ゼイリブ』はとても力のある映画」と同作からの影響を大いに認める。そして、「しかし、『ゼイリブ』の頃から世界は大きく変わった。僕はこの映画を、休日に気軽に見られるような楽しいスリラーで、かつ人々を考えさせるようなものにしたいと思った。そのために自分でも見たこともないような、グラフィカルでパワフルなものを盛り込んだんだ」と語っている。
監督がそう語る「ブランデッド」の見どころ、企業の看板がまがまがしいモンスターに変貌を遂げるシーンは、公開された特別動画で確認できる。巨大なビンの看板が虫にも似たモンスターに変形し、高層ビルを這い上がるという、劇中でも注目のシーンだ。DVD「ブランデッド」は、5月10日よりTSUTAYAにて独占レンタル開始。セル版は6月26日発売。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

入国審査
【これめっちゃ面白かった】この2人、空港の入国審査で何時間も尋問される…一体なぜ? 衝撃の結末へ
提供:松竹

またピクサーが大傑作つくったんですか…
【大人がボロボロ泣く感動超大作】両親を失った主人公の再生。そのままの君が好きだよ。
提供:ディズニー

映画界を変える“究極の推し活”がある。
【革命的すぎてヤバい】大好きな俳優と映画を、まさかの方法でとことん応援できる!!
提供:フィリップ証券

ジュラシック・ワールド 復活の大地
【超絶パワーアップ】マジ最高だった!! 究極のスリル、圧倒的な感動、限界突破の興奮!!!
提供:東宝東和

何だこのむちゃくちゃ“刺さる”映画は!?
【尋常でなく期待してる】“命より大事な誰か”のためなら、自分の限界を超えられる。
提供:ディズニー