ウィル・スミス、「アフター・アース」発案のきっかけはジェラシー?
2013年5月2日 14:44
[映画.com ニュース] SFサバイバル・サスペンス「アフター・アース」のPRのために来日中の米俳優ウィル・スミスとジェイデン・スミスが5月2日、都内のホテルで会見した。報道陣には約16分間の特別フッテージ映像が公開され、ウィルは本作のテーマの一部である環境問題について「ジェイデンの世代は我々よりもより大きく難しい問題に直面する。だからこそ、現在の我々が関心を持たなければならない」と語りかけた。
「幸せのちから」で初共演したウィルとジェイデンが、約7年ぶりに親子共演を果たしたSF大作。人類が地球から別の惑星に移住した西暦3072年を舞台に、伝説の兵士サイファ(ウィル)と息子のキタイ(ジェダイ)が、不時着した未知の惑星=地球でさまざまな危険に直面しながら、親子の絆(きずな)を深めていく姿を描く。鬼才M・ナイト・シャマラン監督がメガホンをとり、妻のジェイダ・ピンケット・スミスも製作に名を連ねる。
公開されたフッテージには、緊急シグナルを探すために凶暴な動物たちが待ち構える危険な世界へ飛び出していくキタイ、船の中からき然とした態度でキタイの行動を遠隔指示するサイファの姿など、作品の世界観が凝縮された美しい映像の数々が映し出された。また、偉大な軍人を父にもつ士官学校訓練生キタイの葛藤(かっとう)など、人間ドラマの部分にもフォーカスが当てられた。
原案も務めたウィルは、「『ベスト・キッド』でジェイデンがジャッキー・チェンとあまりに楽しそうに撮影していて、実は嫉妬していたんだ。『それは俺の息子だぞ!』って(笑)。それで2人でやれる企画を考えていて、M・ナイト(シャマラン監督)の誕生日にこの企画の話をしたら乗ってくれた」と作品誕生のきっかけがジェラシーだったことを明かし、「彼はハリウッドの中でも、ファンタスティックで最高なアイデアを持ってる人物」とシャマラン監督へ全幅の信頼を寄せた。14歳に成長したジェイデンも、「小さい時には気づかなかったけれど、父の作品づくりに対する真剣な姿勢や情熱を改めて感じた」と尊敬の念を表していた。
息子の言葉にご機嫌になったウィルは、「父さんは強かったか? お前にとってのヒーローか?」とジェイデンに詰め寄り、ジェイデンはうなずきながらも「父さんはずっと安全な船の中にいて、危険な外でさまざま問題を解決していたのは僕だけどね」とポツリ。それにはウィルも同意しながら、「確かに今回は君の方がたくさん働いた。だけどずっと現場にはいただろう? ギャラは僕の方がいっぱいもらうけど!」と漫才のような掛け合いで笑いを誘った。
「アフター・アース」は、6月21日から全国で公開。
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