村上隆、監督デビュー作「めめめのくらげ」2年越し封切りに感無量
2013年4月27日 10:00

[映画.com ニュース]世界的な現代アーティストの村上隆が初メガホンをとったSFファンタジー「めめめのくらげ」が4月26日、全国10スクリーンで封切られ、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで村上監督、監督補を務めた西村喜廣氏が初日舞台挨拶を行った。劇中に登場する“くらげ坊”をモチーフにした帽子をかぶって登場した村上監督は「おととしの夏の撮影から、やっと初日を迎えることができた。今はまさに、人事を尽くして天命を待つという気持ち」と2年越しの公開初日に感無量の面持ちだった。
当初、村上監督が西村氏に協力を求めた際は、別の映画企画も進行していたといい「最初の監督作は、自由にやったほうがいいとお話した」(西村氏)。その後、東日本大震災の影響で映画を含めた創作活動の中断を余儀なくされるなか、「突然、西村さんから『ぜひ映画を撮ってください』と、まるで恋人を口説くような目で言われた」(村上監督)といい、西村組の協力のもと、急ピッチで本作の撮影がスタートしたという。
映画は震災後の日本を舞台に、大人には見えない謎の生物“ふれんど”と子どもたちの交流と冒険を、実写と1000カット強のCGカットで描いた。子役の末岡拓人くんと浅見姫香ちゃんをはじめ、斎藤工、染谷将太、窪田正孝、津田寛治、鶴田真由ら世代を超えた実力派キャストが勢ぞろいした。
村上監督は、デビッド・リンチの長編デビュー作「イレイザーヘッド」(1977)を例に挙げ、「西村さんから、デビュー作はああいう、監督のすべてが詰まった作品でなければいけないと言われた。その言葉を信じ、突っ走った成果であり、西村さんに口説かれ、生まれた子どものような作品」と誇らしげ。結果的に、村上の監督デビューを後押しすることになった西村氏も「子ども向けの作品を手がけるのは初めてだが、お互いにやりたいことが共感できてよかった」と共闘に胸を張った。
現在、六本木ヒルズアート&デザインストア内「ROPPONGI HILLS A/D GALLERY」で、本作の世界観を体験できる展覧会が開催中。村上監督の手によるスケッチ451枚や、23体のキャラクターの実寸マケット、CGモデルなどが展示されている(5月19日まで、会期中無休)。
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