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海老蔵、初の自主公演「はなさかじいさん」で演じるのは狗

2013年4月26日 13:18

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初の自主公演に臨む市川海老蔵
初の自主公演に臨む市川海老蔵

[映画.com ニュース]歌舞伎俳優・市川海老蔵の第1回自主公演「ABKAI-えびかい-」(8月3~18日、東京・渋谷Bunkamuraシアターコクーン)の製作発表が4月26日、都内で行われた。

市川家の自主公演としては父の故十二代目市川團十郎さんが主宰する「荒磯会」があるが、海老蔵は「自分の会をしなければと思っていて、父が元気だった頃から相談していた」という。演目は、歌舞伎十八番の中からほとんど上演されていない「蛇柳(じゃやなぎ)」の復活と、日本昔ばなしの「はなさかじいさん」に題材をとった「疾風如白狗怒涛之花咲翁物語。(疾風のごときしろいぬどとうのはなさきおきなのものがたり。)~はなさかじいさん」に決まった。

「はなさかじいさん」は、ポストドラマ演劇の旗手として知られる宮沢章夫が脚本を執筆し、宮本亜門が演出を手がける。共に歌舞伎は初挑戦だが、宮沢は「昔ばなしの世界の中にいそうな人たちの一部を切り取って描いている。海老蔵さんに興味をひかれ、台本を書く上でも発見があった。とにかく見てくださいと言うしかない」とひそかな自信。宮本も「こうきたかという新たな驚きとワクワクがある。新たな面白さをクリエイトして、元気のない日本にもっと大きな花を咲かせたい」と意欲を見せた。

海老蔵も子どもの頃、「まんが日本昔ばなし」に熱中していたそうで、「なんで昔ばなしが(歌舞伎の演目に)ないんだろうと思っていた」という。当初ははなさかじいさんを演じる予定だったが、宮本が「海老蔵さんは、はなさかじいさんをやりません。何役もやりますが、一番やってもらいたいのは狗(いぬ)」と明かすとニヤリ。さらに、劇中に一寸法師などの有名なキャラクターが登場することも示唆すると、「台本がとっても面白いので、楽しみでお客さんのような気分でいる。最大のテーマは枯れ木に花を咲かせることです」と宣言した。

「蛇柳」については、6~7年ほど前に高野山で蛇柳を見た際に、「ただの木なんですけれど、そのときの衝撃があまりにすごすぎて芝居にしたいと思った」と説明。自身初の自主公演での披露に、「柳がなぜヘビに見えるのか? その精神状態を具体的に表現するのは難しいが、時を経てそれを二次元で表現できる世の中になったと腑(ふ)に落ちた。古典を今の世に広めるのも僕の使命、運命なので少しでも前に進んで生きたい」と気を引き締めた。

会場となるシアターコクーンは、兄と慕う故中村勘三郎さんが1994年にコクーン歌舞伎を始めたあこがれの地。海老蔵も2007年に「ドラクル」に出演しているが、「勘三郎の兄さんがやっていた姿を見て、いつか歌舞伎をやりたいと思っていた。家からも近くてありがちという喜びに浸っています」とジョーク交じりに喜びを表した。そして、「2人の先生には、今後もさまざまなもので道連れになっていただきたい」と早くも2回目以降にも意欲を見せていた。

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