「セデック・バレ」ウェイ・ダーション監督「映画を通して恨みや憎しみは解消される」
2013年4月20日 14:33

[映画.com ニュース] 日本統治下の台湾で起こった先住民セデック族による反乱「霧社事件」をテーマに描いた歴史アクション大作「セデック・バレ」(全2部作)が4月20日、東京・渋谷のユーロスペースで封切られ、ウェイ・ダーション監督とプロダクションデザインを務めた種田陽平氏が舞台挨拶に立った。
台湾で大ヒットを記録した「海角七号 君想う、国境の南」のウェイ監督が、構想10年以上をかけ、台湾史上最高額となる7億台湾ドル(約16億円)を費やして製作したアクション大作。1930年、日本統治により独自の文化をないがしろにされてきたセデック族が、部族の誇りをかけて武装蜂起し、日本軍や警察と激しい戦いを繰り広げる姿を壮大なスケールで描き出す。
ウェイ監督は、ついに実現した日本公開に「本当にうれしいけど緊張もしている。皆さんのリアクションが正直心配。だけど、和解とは痛みを伴うもの。日本と台湾がともに経験した歴史を発見していただければ」と感無量の面持ち。そして、「霧社事件は台湾の小学校や中学校の教科書にもたった2~3行しか記載がないけれど、事件をテーマにした漫画本を見つけて読んだら、映画化するのにとても良い題材だと思った。善悪という単純なものではなく、映画を通して恨みや憎しみは解消されるのではと思った」と製作に至った経緯を説明した。
種田氏は、ウェイ監督の期待に応えるべく山中に壮大なセットを作り出したが、「最初に見せられた場所は本当に山奥だったので、僕は台北の近くで作ろうと提案した(笑)。アクションはもちろん森の中でやるけど、メインとなる芝居場は落ちついてできる場所の方が良いのではと。監督のこだわりがすごかったので、そこを満足させられるといいなと思っていた」。そんなウェイ監督との初仕事は、「柔和な方に見えるけど、山奥に入ると別人のようになる。足腰が強くて岩の上をジャンプしたり、役者よりアクションがうまいかも。頭で考えているだけでなく現場派なところもあって、責任感も素晴らしいと思った」と全幅の信頼を寄せていた。
実際のセデック族がキャストに起用されたが、ウェイ監督は「こんな大きなプロジェクトを素人の役者に託してもいいのかと心配もあったけど、彼らはとても素晴らしい芝居をしてくれた。観客はセデック族が登場した時にその説得力を感じると思う。すでに認知されたスターが登場するとそういう効果は得られない」と狙いを明かした。
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