ホラーのトレンドは実力派俳優主演?「フッテージ」のイーサン・ホークが語る
2013年4月17日 20:45

[映画.com ニュース] “ホラークイーン”という言葉があるように、ホラーやスリラー映画といえば主人公は女性というのが定番だが、近年は男性、それもダニエル・クレイグ、ケビン・コスナー、ダニエル・ラドクリフ、イライジャ・ウッドといった実力派俳優が主演を務め、“恐怖顔”を披露する作品が頻出している。全米で大ヒットを記録し、すでに続編の製作も決定している「フッテージ」に主演したイーサン・ホークが、ホラー出演の経緯とこのトレンドについて語った。
「トレーニング デイ」でアカデミー賞助演男優賞ノミネートなど、数々の名作出演で才能が高く評価されているホークだが、意外にもホラー作品の出演は今作が初。「ホラー映画がよく分からないし、どう演じていいか分からなかったんだ」と出演を避けてきた理由を振り返り、「今回も最初は断った。もちろんスコット・デリクソン監督への敬意はあったが、良いホラー映画を作れる自信がなかった」と明かす。
だが、デリクソン監督の熱意にほだされ、監督が編集した「シャイニング」の恐怖シーンを見たことをきっかけに、出演を承諾するに至る。「監督のおかげだね」というホークは、その映像で「シェリー・デュバルの恐怖演技がジャック・ニコルソンの演技を怖くしている」という点に気づく。「彼女の演技こそがニコルソン、そして映画全体の恐怖演出にとても重要な要素となっているんだ。このことに気づいて、自分の中で決心し、恐怖演技に徹することができたよ」
そして、今作の主人公で、ノンフィクション作家のエリソンのキャラクター性にもひかれたと語る。「エリソンというキャラの好きな部分は、恐怖という要素ではなく、中年の危機を迎えているという点だ。家族の生活の危機が目の前にある状況というのは、とてもリアルな問題だと思う。あくまでホラーというジャンルの映画だが、過去の栄光に捕われ、周囲や自分の家族からさえも尊敬を失ってしまっているという人物がこの映画を特別にしていると思うし、こういったとてもパーソナルな問題を抱えている役柄が、僕にとってチャレンジだった」
近年の実力派俳優のホラー出演については、「観客が好むから、俳優たちは演じるんだと思う。映画のトレンドはとても興味深いよね」と分析。「ウェスタンが脚光を浴びる時もあれば、バンパイアが脚光を浴びる時もある。需要があるから特定のジャンルが注目され製作されていき、多くの俳優が出演していくんだから」と冷静に語っている。
「フッテージ」は、一家惨殺現場を撮影した8ミリフィルムをテーマに、真実に迫ろうとする作家が呪いに取り込まれていく姿を描く本格ホラー。5月11日から全国で順次公開。
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