松田龍平、感謝の“言葉”しかない!辞書編集描く「舟を編む」が封切り
2013年4月13日 13:36
[映画.com ニュース] 2012年本屋大賞で第1位に輝いた三浦しをん氏のベストセラーを映画化した「舟を編む」が4月13日、全国327スクリーンで封切られ、主演の松田龍平をはじめ、共演する宮崎あおい、オダギリジョー、黒木華、伊佐山ひろ子、小林薫、メガホンをとった石井裕也監督が東京・有楽町の丸の内ピカデリーで初日舞台挨拶に立った。
映画は独特な言語感覚を買われた主人公・馬締光也(松田)をはじめ、個性的な面々が集う辞書編集部が、新しい辞書「大渡海(だいとかい)」の編纂に奔走する姿を描く。辞書を、無限に広がる言葉の大海原を渡る“舟”に例えた。松田は「公開初日の初回に足を運んでいただき、感謝の“言葉”しかありません。すごくうれしいです」と感激しきり。「見れば見るほど、味が出る映画」と本作をアピールしていた。
言葉をテーマにした本作にちなみ、登壇者は自身の「好きな言葉」を挙げることになり、馬締が心ひかれるヒロイン・林香具矢を演じた宮崎は「私が好きなのは、おもてなしという言葉。難しいけど、楽しいことなので」と説明。「押忍」(オダギリ)、「楽しむ」(黒木)、「さようなら」(伊佐山)、「楽(らく)」(小林)と思い思いに好きな言葉が発表されるなか、松田は「僕も楽しむ、ですね。緊張しがちなので、いろいろなことを楽しみたい」と語った。
石井監督は「皆さん個性豊かな役者さんで、言い方を変えれば変わっている。変わっているからこそ魅力的だし、瞬間的に皆さんの演技が同じ方向に向かう瞬間が、監督として楽しかった」と撮影を振り返っていた。