アメリカを代表する映画評論家ロジャー・エバート氏が死去
2013年4月5日 15:15

[映画.com ニュース] アメリカを代表する映画評論家のロジャー・エバート氏が4月4日、米シカゴの病院で死去した。70歳だった。2002年に甲状腺ガンと診断されたのちも精力的に活動を続けていたが、死去のわずか2日前に、ガンが再発したため仕事のペースを落とすことを自らのウェブサイトで公表したばかりだった。
エバート氏が、67年4月3日から米シカゴ・サンタイムズ紙で連載を開始した映画評コラムは、死去の前日に46周年を迎えていた。75年には、映画評論家として初めてピュリッツァー賞を受賞。著書は10冊以上にのぼる。
70年代から90年代にかけて、故ジーン・シスケルとともに司会を務めたテレビの映画番組では、良い映画には「サムズ・アップ(親指を立てる)」、ダメな映画には「サムズ・ダウン」するという分かりやすいスタイルで、広く一般の映画ファンにも親しまれた。近年はTwitterなどを通して、若い映画ファンとも活発にコミュニケーションをとっていた。
06年のガン切除手術で下あごの一部を失い、しゃべることができなくなったが、その後も精力的に活動を続け、ブロックバスターからアート系、外国映画まで幅広く鑑賞し、昨年は300本の映画の評論を行ったという。
エバート氏は、最後となった4月2日付けのブログで、ガンの再発により、放射線治療のために以前ほど映画を見ることができなくなり、仕事のペースを落とすことにしたが、完全に休養するわけではないと語っていた。「これでやっと、長年やりたかったことができる。つまり、自分が批評したい映画だけを批評するということだ」とコメントし、新ウェブサイト「Ebert Digital」の立ち上げにも注力していることを明かしていた。
なお、マーティン・スコセッシがプロデュース、「フープ・ドリームス」のスティーブ・ジェームズが監督を務める、エバート氏に関するドキュメンタリーの製作が以前から進行中だった。
関連ニュース






映画.com注目特集をチェック

この絶品、まだ観てないの?
【中毒者、大量発生中】配信直後から超爆裂ヒット&世界記録樹立の“極大刺激作”!
提供:JCOM株式会社

死霊館 最後の儀式
【怖い!楽しい!観たことない――!!】超人気ホラー最新作! “最後の頂上決戦”、開幕!!
提供:ワーナー・ブラザース映画

好きで好きで、たまらない一作に出合いました
北村匠海×林裕太×綾野剛の青春と絆が、愛おしくて、狂いそうになる。
提供:THE SEVEN、ショウゲート

人生を心から楽しむ、生きる力をくれる映画
【映画出演124本目の最新作】きっと、あなたの人生の“大切な1本”になる――
提供:キノフィルムズ

なんだこの映画は…!!
【いやめちゃくちゃ面白かった!!!】音、物語、ビジュアル、全て高品質の“強”推奨作!!
提供:ディズニー

この衝撃作を知ってるか?
“大注目ドキュメンタリー”の魅力を語ってきた!
提供:ラビットハウス、ミュート