“女信長”天海祐希、「ヒゲ似合う」と褒められ苦笑
2013年3月26日 17:13
[映画.com ニュース]女優の天海祐希が3月26日、都内で行われた主演ドラマ「女信長」(フジテレビ)の製作発表会見に出席した。原作は「比類なき発想と行動力で天下統一を果たした戦国武将・織田信長が、実は女だった」という奇抜な設定が話題になった直木賞作家・佐藤賢一氏の同名小説。“女信長”を演じた天海は原作の大ファンだったといい「いつかこの役を演じられる役者になれたら……、と思っていたほど。ついに私のところに役が来てくれた」と大感激。それでも共演者から「ヒゲが似合う」と褒められると、苦笑しきりだった。
家督を継ぐ嫡男(ちゃくなん)として育てられる信長が戦国大名として頭角を現していく一方、女性であるがゆえに生じる武将たちとの愛憎に苦しむ姿を通して、信長にまつわる最大のミステリー「本能寺の変」の真相に迫る。天海は信長と、本来の女性として振る舞う際に扮する御長(おちょう)という変則的な二役を演じる。
会見には天海をはじめ、内野聖陽(明智光秀)、小雪(信長の正室・御濃)、伊勢谷友介(羽柴秀吉)、長澤まさみ(信長の妹・御市)、玉山鉄二(浅井長政)、藤木直人(徳川家康)が勢ぞろい。信長の理解者にして、信長を心底愛した唯一の人物として描かれる光秀を演じる内野は「ぜひ、光秀の思いを見てほしい」とアピール。劇中には信長が光秀を足蹴にするシーンもあるといい「天海さんと信長の共通点? やっぱり残虐性でしょう(笑)」(内野)、「男性を足蹴にするなんて、なかなかないので楽しかったですよ」(天海)と丁々発止のやりとりで盛り上げた。
小雪は信長が女性とは知らずに嫁いでしまう正室・御濃を演じ「妻としてだけでなく、女性の親友同士のような役どころ。天海さんは美しさと格好良さが共存している」。御市を演じる長澤も「厳しく強い姉からひどい目に遭わせられますが(笑)、その分まっすぐにぶつかることができた。天海さんにしか出せない信長を見せていただいた」と“女信長”にうっとりした様子だ。
男優陣も「壮大な歴史エンターテインメントに、個人の思いが編み込まれた面白い作品」(伊勢谷)、「以前、天海さんとは恋人役を演じたことがあるだけに、今回の役どころには驚いている」(藤木)、「撮影中に子どもが生まれて、しかも天海さんと同じ誕生日。周りからは『名前は信長にしちゃえば』と言われる始末で……」(玉山)と思い思いに語っていた。
ドラマには会見出席者に加えて、中村獅童(柴田勝家)、佐藤浩市(服部半蔵)、西田敏行(織田信秀)、三谷幸喜(今川義元)、鈴木福くん(幼少時の家康・竹千代)ら豪華キャストが集う。「女信長」は4月5日、6日21時から二夜連続で放送。