「プレシャス」監督が挑む衝撃サスペンス、7月27日に公開決定
2013年3月5日 08:00
[映画.com ニュース] 第82回アカデミー賞で助演女優賞、脚色賞を受賞した「プレシャス」(2009)のリー・ダニエルズ監督がメガホンをとった最新作「ザ・ペーパーボーイ(原題)」の邦題が「ペーパーボーイ 真夏の引力」になり、7月27日から公開されることが決定した。
原作は、ピート・デクスター氏が1995年に発表し、ペン・センターの文学賞に輝いたベストセラー小説。ダニエルズ監督は、ひたむきに希望を模索する黒人の少女を描き感動を呼んだ前作から一転、愛に飢えた孤独な青年が体験するスキャンダラスなサスペンスに挑んだ。第65回カンヌ映画祭コンペティション部門に正式出品され、アメリカ、フランス、イギリス、カナダ、ロシア、香港など25カ国で公開されている。
フロリダで暮らす青年ジャックは、問題を起こして大学を追われ、父親の会社で新聞配達を手伝うだけの日々を送っていた。ある日、大手新聞社マイアミ・タイムズの記者である兄ウォードが、ある殺人事件の死刑囚のえん罪疑惑を取材するために帰省。ジャックはウォードの助手を務めることになるが、調査で出会った死刑囚の婚約者で、謎めいた美ぼうの持ち主シャーロットに心を奪われてしまう。
「ハイスクール・ミュージカル」シリーズで、一躍人気アイドルとなったザック・エフロンが主演を務め、恋の泥沼にはまっていく主人公ジャック役で新境地に挑んだ。ニコール・キッドマンが、ジャックをとりこにする罪深いヒロインを妖艶に熱演。マシュー・マコノヒーが秘密を抱える兄ウォード、ジョン・キューザックが疑惑まみれの死刑囚ヒラリーを演じ、人の心の奥底に巣くう闇をあぶり出した。
キッドマンは第70回ゴールデン・グローブ賞で助演女優賞、第2回AACTA賞で主演女優賞、第19回全米映画俳優組合賞で助演女優賞にノミネートされた。またマコノヒーは、第8回オースティン映画批評家協会賞で特別名誉賞、第11回セントラル・オハイオ映画批評家協会賞でアクター・オブ・ザ・イヤーを受賞するなど、注目を集めている。
「ペーパーボーイ 真夏の引力」は、7月27日から全国で公開。