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B・ベルトルッチ10年ぶりの新作「孤独な天使たち」予告編 挿入歌はD・ボウイ

2013年2月28日 12:00

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「孤独な天使たち」の一場面
「孤独な天使たち」の一場面
(C)2012 Fiction - Wildside

[映画.com ニュース] 監督デビュー50周年を迎えた、巨匠ベルナルド・ベルトルッチ監督10年ぶりの新作「孤独な天使たち」の予告編がこのほど公開された。

2012年カンヌ映画祭特別招待作品として上映された本作は、ベルトルッチ監督が30年ぶりに母国イタリア語で撮った作品で、ガブリエレ・サルバトレス監督作品「ぼくは怖くない」の原作者でもあるニッコロ・アンマニーティの同名小説が原作。

少し風変わりで孤独を愛する14歳のロレンツォは、両親に嘘をつき、学校のスキー旅行に行かずに、まる1週間好きな音楽と本だけで過ごそうと自分の住むアパートの地下で暮らすことを計画する。しかし、思いがけず異母姉のオリヴィアが現れたことですべてが一変、少年時代との別れを迎える主人公と、ふたりだけのかけがえのない瞬間をみずみずしく描く。

ふたりの出会いと、短くも濃密な日々を映しだす予告編で流れるのは、本編の挿入歌として使用されているデビッド・ボウイが歌う「スペイス・オディティ」のイタリア語バージョン、「ロンリー・ボーイ、ロンリー・ガール」。ラジオで偶然この曲を知ったベルトルッチ監督は「デビッド・ボウイが英語のアクセントを封じ込めながら、イタリア語で歌っていた。ボウイのSFの歌がロマンチックなイタリア語の歌に変化している。このイタリア語バージョンは、『孤独な天使たち』の特定のシーンのために書かれたように思えた」と語る。

ボウイはイタリア語で「孤独な少年よ、どこへ」と歌っており、主人公ロレンツォの心情の変化と見事に呼応し合っている。また、本編のエンディングではボウイが英語で「宇宙に向かっていく」ことを歌った「スペイス・オディティ」オリジナル版が使用されており、ベルトルッチ監督の音楽に対するこだわりが感じられる選曲となっている。

孤独な天使たち」は、4月シネスイッチ銀座ほか全国で順次公開。

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