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河北麻友子、初主演映画で「毎日泣かされてた」

2013年2月16日 16:40

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「空の境界」初日挨拶に立った河北麻友子
「空の境界」初日挨拶に立った河北麻友子

[映画.com ニュース] 「全日本国民的美少女コンテスト」グランプリ出身の女優・河北麻友子が長編映画初主演を務めた「空の境界」が2月16日、東京の新宿武蔵野館で封切られ、河北をはじめ共演の井上正大宮川一朗太堀江慶監督が舞台挨拶に立った。

現役メンタリストや心理カウンセラーたちの実体験に基づいたサイコロジック・ラブサスペンス。過去に起きた事件のトラウマから有望な飛び込み選手としての将来をあきらめた女性(河北)が、心理学や催眠療法を通じ、記憶の奥に封印された真実と向き合っていく姿を描く。

河北は、念願の初主演に「正直あまり実感がない。『見たよ』って周りの声を聞いたらやっと実感がわくんじゃないかと思う」と初々しい表情。「ベロニカは死ぬことにした」「センチメンタルヤスコ」など、女性心理の繊細な描写に定評のある堀江監督は、河北の芝居を「素晴らしかった。期待をはるかに超えたものを撮れて、スタッフもみんな現場でびっくりしていた。シーンもバラバラで撮っていくし、混乱のバランスも難しかったと思うけど、頭が良いのだと思う」と称賛した。

しかし河北が、「これまでお芝居で泣いたことがなかった。今回はほぼ毎日泣かされてた」と暴露し、堀江監督はタジタジ。つらい現場を経て、「悔いのないものができたかなって思う。ビンタされるシーンも水着もやったことがなかったので、良い思い出になった」と胸を張った。堀江監督も、「ややハードな描写もあるけど、自分の中に問題解決の鍵はあって、それがカウンセリングってパターンもある」と観客に語りかけた。

河北の義兄役を演じた井上は、「作品を通して精神的に病んで、現場でも血ばっかり見ていたのでウツになった。役者としてやって良かったし充実していたけど、どんよりとしたものがまだ残ってる」と苦笑い。しかし、「監督の演出は心に響いてさすがだなって思った。スタッフ一同で作り上げる、“ものづくり感”を特に感じる現場だった」と述懐。個性派俳優の宮川は、「今日は河北さんからチョコをいただいたので大満足。“食うの今日”かい(空の境界)?」とダジャレを飛ばし、会場の笑いを誘っていた。

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