“第4の攻殻”「攻殻機動隊ARISE」6月劇場公開、Blu-ray&配信も同時展開
2013年2月13日 01:36

[映画.com ニュース] 士郎正宗氏による原作コミック、押井守監督版、神山健治監督版に続く“第4の「攻殻機動隊」”として始動する「攻殻機動隊ARISE」の全ぼうが2月12日、東京・六本木のニコファーレで行われた製作発表会見で明らかになった。
過去の同シリーズを手がけてきたプロダクションI.Gが、引き続きアニメーション制作を担当。同スタジオきっての実力派アニメーターとして知られる黄瀬和哉が総監督を務める「攻殻機動隊ARISE」は各話約50分、全4部作でシリーズ構成され、第1弾「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」が6月22日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿バルト9ほか全国で劇場公開される。また、同日より本編Blu-rayの劇場先行発売及び有料配信(詳細未定)が行われる。
「希望は、ここから始まった」というキャッチコピーを冠した本作の舞台は西暦2027年。主人公・草薙素子(くさなぎもとこ)が少佐と呼ばれる前夜にスポットをあて、その謎に満ちた出生の秘密や、若き日のバトー、トグサらおなじみのキャラクターがサイバーテロと戦う姿が描かれる。ボイスキャストが一新されることになり、素子役には人気声優の坂本真綾が起用されることも発表された。
会見には黄瀬総監督をはじめ、脚本とシリーズ構成を担当する作家の冲方丁氏(「マルドゥック・スクランブル」「天地明察」)、プロダクションI.G社長の石川光久氏が出席した。冒頭、挨拶に立った石川氏は「I.Gの最終兵器と言われる存在。彼も50歳に近づき、このタイミングを逃すと(監督に)採用する時期を逃してしまうと思った。2Dアニメの力を見せつける強い思いがある」と黄瀬監督を抜てきした経緯を説明。一方、黄瀬監督は「絵ばっかり描いてきた人間なので、演出できるのか自信がなく結構ゴネたんですが、社命だと言われて……」と振り返る。
それでも、黄瀬監督によるキャラクターデザインは「ヤバい、これは本気だなと身震いしたほど」(石川氏)という完成度だったといい、冲方氏も「この絵に命を吹き込める幸せにゾクゾクした。そもそも『攻殻』はとても影響を受けた作品。恩返しと挑戦の気持ちで臨みたい」と武者震いだ。
また、サプライズゲストとして主演に抜てきされた坂本が登場し「今はいろんな気持ち。うれしい反面、いろんな意見があるだろうなと……。私自身も『攻殻』が大好きなので、慣れていただけるようになれば」。過去には押井監督の「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊」、神山監督のテレビアニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX」でそれぞれ素子の“少女期”を演じた縁があり「アフレコはこれからですが、“こどもとこ”として参加した経験を役立てることができれば」と抱負を語った。会見では以下の通り、ボイスキャストが発表されている。草薙素子:坂本真綾/荒巻大輔:塾一久/バトー:松田健一郎/トグサ:新垣樽助/イシカワ:檀臣幸/サイトー:中國卓郎/パズ:上田燿司/ボーマ:中井和哉。
「攻殻機動隊ARISE border:1 Ghost Pain」は6月22日からTOHOシネマズ六本木ヒルズ、新宿バルト9ほか全国劇場で2週間限定上映。3月30日から劇場前売鑑賞券が発売される。
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