山田洋次監督「東京家族」に世界各国からオファー殺到
2013年1月19日 14:16

[映画.com ニュース] 山田洋次監督の81本目となる最新作「東京家族」の台湾、香港、シンガポールでの配給が決定した。また、ドイツ、スイス、フランス、北米、インド、韓国からの配給オファーを受けていることを、松竹が発表。同作は第63回ベルリン国際映画祭ベルリナーレ・スペシャル部門へ出品されるほか、香港国際映画祭での上映も決まった。海外映画祭での上映により、さらにオファーが殺到することが予想される。
「東京家族」は1月19日、全国317スクリーンで封切られた。山田監督をはじめ出演の橋爪功、吉行和子、西村雅彦、夏川結衣、林家正蔵、妻夫木聡は、東京・有楽町の丸の内ピカデリー1で舞台挨拶に登壇。東日本大震災を受け撮影を延期したこともあり、感無量の様子の山田監督は「足かけ4年ぶりの封切り。長い間、心待ちにしていた日です。4組のカップル、8人が主役の映画。素敵なアンサンブルを演奏してくれた」とキャストを称えた。
この日は、出演の中嶋朋子と蒼井優が舞台出演のため欠席したが、“家族”勢ぞろいで和気あいあい。口も滑らかで、橋爪は「クランクアップの日に(妻役の)吉行さんとハグをしようとしたら、吉行さんは監督にハグしていた。さらに耳元で何かおっしゃっていたのだが、何を言ったのか教えてくれない。いくらなんでも人の嫁を取っちゃいけない」と嫉妬(しっと)してみせた。吉行は、「何を言ったのかは墓場まで持っていきます」とニヤリ。山田監督作は初参加となったが、「長くやればやるほど、どれほどの方か分かる。女優を半世紀以上やってきて、こんなにいい日々はなかった」と述懐した。
今作は、山田監督が名匠・小津安二郎監督の「東京物語」(1953)にオマージュを捧げた家族ドラマ。舞台を震災後の現代に移し、老夫婦とその子どもたちの姿を通じ、夫婦や親子の関係、老いや死、普遍的な家族の絆を描く。山田監督は、「『東京物語』になくて、今あるのは、地方の過疎と独居老人という言葉。当時はまだまだ田舎に人がたくさんいた。これからこの国はどうなっていくのかと、寅さんを撮りながらずっと思っていたんです」と明かしていた。
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