辛酸なめ子、見世物小屋は「けん怠期のカップルにおすすめ」
2012年12月22日 21:45

[映画.com ニュース] コラムニストの辛酸なめ子が12月22日、公開中の見世物小屋一座の生活と歴史を追ったドキュメンタリー「ニッポンの、みせものやさん」のトークイベントに出席。奥谷洋一郎監督とともに、見世物小屋の未来について語り合った。
江戸後期には全国で300軒あったとされる見世物小屋だが、現在興行しているのは新宿花園神社の酉の市などで知られる「大寅興行社」のみとされる。全国を旅しながら、失われつつある見世物小屋一座の暮らしや人情を描く。
辛酸は、「見世物小屋と監督の育ちの良さのギャップが楽しい。ニューヨークや東京で何度か見世物小屋を見たことがあるけれど、なぜか脳から記憶が消去されていた。この映画で確認できて良かった」と感想を述べた。また、「怖い団体が出てくるのかと思ったらアットホームな感じの人たち。戦後に比べてちゃんと芸を見せているので良心的なのかな。昔、かまいたちがいるという見世物小屋に入ったら、鎌と板に血のりがついてるだけで、だまされたような経験がある」と明かし、笑いを誘っていた。
お化け屋敷のアルバイトをきっかけに見世物小屋の取材を始めた奥谷監督は、「本人たちは伝統を受け継ぐとかいう気はなく、むしろ記録に残されたくないと思う。先ほどのイタチの話などは落語の小話の前ふりなどで生きている話で、みんなが頭の中でふくらませていって広まっていった。そもそもは頭の中で完結するような世界だなと思う」と持論を展開。そして、「ドキュメンタリーという記録の体裁をとりつつ、写真などではなく何でもまずは自分の目で見ようという思いがある」とポリシーを語った。
辛酸は、「若い女性がヘビを食いちぎるのは見ていてショッキングだったけど、けん怠期とかのカップルにはおすすめのデートスポット。神社のようなパワースポットの中であんなに刺激的なものを見られる場所は少ない」と珍アピール。また、マヤ文明の終末論を交え「昨日地球が滅亡するかと思ったけどしなかったので、見世物小屋は今後日本にも残っていってほしい文化だと思う」と語った。
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