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「人のセックスを笑うな」井口奈己監督、次回作は「必ずやります」

2012年12月19日 15:00

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「人のセックスを笑うな」撮影を振り返った井口奈己監督
「人のセックスを笑うな」撮影を振り返った井口奈己監督

[映画.com ニュース] 「犬猫」「人のセックスを笑うな」の井口奈己監督が12月18日、日本大学芸術学部映画学科理論・評論コース3年生が企画から作品選定、上映交渉、宣伝、運営までを一括して行う「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」のトークイベントに出席した。

同映画祭は、世界初の女性映画監督アリス・ギイの作品20本を一挙上映するほか、日活ロマンポルノ「四畳半襖の裏張り」のニュープリント、7月に死去した山田五十鈴さんが19歳で芸妓を演じた「祇園の姉妹」など、主に女性をフィーチャーした作品群を特集する。

井口監督は、第41回文藝賞に輝いた山崎ナオコーラの小説を、永作博美松山ケンイチ主演で映画化した「人のセックスを笑うな」の上映後に登場し、「見ていて色々なことを思い出した」と感慨深げ。美術学校に通う19歳の青年みるめ(松山)と20歳年上の女講師ユリ(永作)という年の差カップルのせつない恋愛模様を描き、永作の小悪魔的な魅力に注目が集まったが「シチュエーションは脚本に書いてあるので、現場では動きしか指示していない。内面については一切指示しないし説明もしない。(役者は)困ってましたね」と独特の演出法を語った。

当初、永作の演じた役は「40代でもうちょっと美女じゃない人をイメージしていた」といい、松山については「(『デスノート』の)Lになる前で知らなかった(笑)。当時はまだ脇役ばかりで、30~40代の女性がワーワー言っていたのでいいかなと」とキャスティングの経緯を説明。さらに、「蒼井優ちゃんは松山君との共演を喜んでいたけど、松山さんがすぐに永作さんと仲良くなっちゃって、ちょっとおかしかった(笑)」と劇中さながらの微妙な関係性を明かし、笑いを誘っていた。

寡作な井口監督だが、次回作は「ずっと準備している。やるんですけど、まだ言えない。来年? 必ずやります」と意欲を燃やしていた。

「新・女性映画祭 “こんなふうに私も生きたい”」は、東京・オーディトリウム渋谷で12月21日まで開催される。

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