「ONE PIECE FILM Z」“比較外”の猛ダッシュに篠原涼子、香川照之も感動
2012年12月15日 16:00

[映画.com ニュース] 人気アニメの3年ぶりとなる映画「ONE PIECE FILM Z」が12月15日、全国300スクリーンで封切られ、各地で驚異的なスタートダッシュを見せた。
原作者の尾田栄一郎氏が初めて総合プロデュースを手がけた2009年の「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」は188スクリーンで興収48億円の大ヒット。今回は公開規模を大幅に拡大し、全国101スクリーンでは日付が変わる午前零時から上映をスタートさせる措置を取った。
配給の東映によれば、前売り券の売り上げは前作対比で150%。入場者プレゼントとして先着200万人に配られる尾田氏描き下ろしのコミック「千巻」とプラスアルファの特典が入った「海賊の宝袋」の効果もあって、この日収容予定の80万余の客席数は午前中の段階で7割以上が埋まっているという。
メイン館の東京・丸の内TOEI1では、田中真弓、岡村明美、山口勝平らメインキャラクターの声優陣がそろって舞台挨拶。ゲスト声優として参加した篠原涼子と香川照之も駆けつけた。
田中がのっけから「海賊王に、俺はなる」と主人公ルフィの声であおると、客席は大歓声で呼応。さらに、「ゴムゴムの実、ギガント、ヒット~」とボルテージを上げると、ファンは一斉に「うわあ~、やられたあ~」とリアクションを取って盛り上げた。
その後は岡村がナミ、山口がウソップと、それぞれのキャラの名セリフを披露。この“ノルマ”を課せられた香川は「それこそムチャぶりですね」と苦笑いを浮かべながらも、唯一のセリフ「モサモサの実」と叫び、ファンの「うわあ~、やられたあ~」を気持ちよさそうに聞き入っていた。
香川は、長男の政明くんが客席にいることも明かし、「子どもはもちろん、大人も楽しめて感動できます。もっともっと『ONE PIECE』を愛し、好きになることを確信しています」と宣言。篠原も「参加できて光栄。どの年齢層でも泣ける最高の作品です。鳥肌が立って、帰りは大変かもしれません」と笑顔でPR。そして田中が、「『ONE PIECE』には道標となる言葉がたくさんあります。それをそれぞれの心に刻んで、お土産として持って帰ってほしい。そして明日(16日)は、ぜひ選挙に行ってください」と総選挙も含めたアピールで締めくくった。
東映関係者によれば、「海賊の宝袋」の組み合わせは130種類以上にもなり、かなりのリピーターが見込めると予想。「前作との単純な比較はできないが、ものすごい勢いであることは間違いない」とうれしい悲鳴を上げていた。
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