草なぎ剛が風間俊介を相手に介護を実体験
2012年11月11日 14:56

[映画.com ニュース] 映画「任侠ヘルパー」の公開を記念し11月11日の“介護の日”に、主演の草なぎ剛(SMAP)と夏帆、風間俊介が東京・世田谷区の世田谷福祉専門学校を訪問。未来の介護ヘルパーである学生たちと交流し、実際に介護を体験した。
2009年に放送され反響を呼んだ、連続ドラマの劇場版。元極道の主人公・彦一(草なぎ)が新たな土地で老人たちの唯一の居場所である介護施設の立て直しのため、持ち前の義侠心を発揮し奮闘する。
映画を鑑賞したばかりの学生たちの拍手に迎えられた草なぎは、ドラマと映画を経て「介護を身近に感じるようになりました」と告白。「年を取っていくと誰もが体が不自由になっていくもの。親も自分もそうだと思うし、少しでも知識をもっておいた方がいいんじゃないかと思うようになった」と語る。これまでのイメージを覆すキャバクラ嬢役に挑戦した夏帆は、「ちゃんと髪の毛は黒く戻しました(笑)。ふだんはローテンションなので、撮影でハジケて楽しかったです」とニッコリ。映画からの出演となったが「いろんなメディアで『介護』の文字があると目を留めるようになりました」と変化を明かした。
撮影を通じて介護の現場を垣間見た風間は「キレイごとだけでは難しいし、みなさんにもきっと大変なことはたくさんあると思います」と語り「自分より弱い人を助けるというのではなく、困っている人がそばにいたら助ける。困っていないなら普通に接するというのが大事なんだなと思いました」と語った。
教室の黒板に書かれた3人を歓迎するメッセージの中には、「ドラマを見て介護の道を選びました」というメッセージも。また学生の一人は「(施設で暮らす)おじさんが『家に帰りたい』というシーンがありますが、実際にそういうことがよくあるんです。そこで草なぎさんが『僕も一緒に家を探します』と言って心の支えになってあげていましたが、実際にやっていることなので身近に感じました」と本物の介護の現場のやり方に沿った草なぎの演技を絶賛。草なぎは「調べて作り上げたシーンなので、そう言っていただくとうれしいです。言葉ひとつで介護になるというシーンで、言葉って大事だなと思いました」と満面の笑みを浮かべた。
さらに3人は、先生の指導を受けながら、要介護者の着替え、ベッドから車いすへの移動を実践。夏帆は「相手が人なので緊張しました」と汗を光らせながら着替えと移動を完了させた。また風間は特製の機器を体に装着し、腰や視覚、聴覚に障害を抱えて介護が必要な人間がどういう状態にあるかを体験。「立っているのもつらいし、視界はぼやけて自分の声もよく聞こえない」という状態で草なぎから介護を受けたが「触り方ひとつで思いやりが伝わるんだなと感じました」としみじみと語っていた。映画では着替えを手伝うシーンはなかったということもあり、草なぎは「勉強になりました。今後、そういうシーンも取り入れられたら」とこの日の体験を基にしての続編への意欲をのぞかせていた。
「任侠ヘルパー」は11月17日から公開。
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