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「みなさん、さようなら」原作者・久保寺健彦氏&団地団が団地トーク

2012年11月6日 20:30

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「みなさん、さようなら」の一場面
「みなさん、さようなら」の一場面
(C)2012「みなさん、さようなら」製作委員会

[映画.com ニュース] 中村義洋監督と濱田岳が5度目のタッグを組んだ“団地”映画「みなさん、さようなら」の原作者・久保寺健彦氏が11月4日、東京・板橋の高島平団地区民ホールで行われた“高島平団地40周年記念トークショー”に出席。“団地萌え集団”として知られる団地団とともに、今作について語り合った。

今作は、生まれ育った団地から出ずに生きることを決意した男が、悩みや葛藤(かっとう)を抱えながら成長する姿を描く。濱田は主人公・悟の13歳から30歳までを演じた。倉科カナ永山絢斗波瑠田中圭らが共演している。

団地団は、フォトグラファーでライターの大山顕氏、脚本家の佐藤大氏、ライターの速水健朗氏、漫画家の今井哲也氏の4人で結成され、映画やアニメなどに登場する団地について考察を深めている。この日のイベントでも、団地解説などマニアックなトークを展開し、会場に詰めかけたファンを喜ばせた。

サプライズゲストとして登場した久保寺氏は、「この物語を書くときに団地団さんから出版されている書籍なども参考にさせていただいていました。小説を書くのに行き詰ったとき、助けてもらったこともあるんです。僕も団地団に混ぜてほしい」とイベント参加に喜びを語った。

久保寺氏は、今作を執筆したきっかけを「小さな世界で完結するお話が書きたいと思って考えていたときに、『団地があるじゃん!』と思いついたのがきっかけ」と説明。デビュー作の映画化に、「自分の頭のなかで描いていた世界が映像になることに戸惑いはありました。自分で書いた言葉が、セリフとして耳に入ってくることが恥ずかしかったり(笑)」と恐縮しきり。それでも、「それだけ原作に忠実に映像化していただいているんだなと思います。悟が団地からでないと決めたその理由を知ったとき、ただの面白い話から感動できるお話に変わっていく」とアピールした。

みなさん、さようなら」は、2013年1月に全国で公開。

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