コンペ出品「黒い四角」奥原監督、オール北京ロケも苦労は日本と変わらず?
2012年10月21日 19:20

[映画.com ニュース] 第25回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されている「黒い四角」が10月21日、公式上映され、メガホンをとった奥原浩志監督、主演の中泉英雄、共演の鈴木美妃が舞台挨拶に登壇した。
北京郊外の芸術家村を舞台に、黒い謎の物体に導かれた画家のチャオピンと彼が出会う一人の男、チャオピンの妹も加わり奇妙な恋物語が展開される。映画は全編北京語での撮影が敢行され、企画に賛同した日中両国のスタッフ、キャストが結集して製作された。
初の長編映画「タイムレスメロディ」(1999)が釜山国際映画祭のNew Currents Awardを受賞したのをはじめ、数々の国際映画祭に参加してきた奥原監督。「国内で撮っているときは海外の方に見てほしくて海外の映画祭に出品していました。でも今回は全て北京で撮影していまして、こうして外国で撮ると日本の観客に見せたいと思ってしまう」と胸の内を明かす。
奥原監督とは飲み仲間だという中泉は、これまで別作品で今映画祭に参加したことはあったが「今回は初めてのコンペでうれしく思っています。まだ完成した映画は見ていないんですが、あとでじっくりと楽しみたいです」と語った。
鈴木は現在、拠点を中国に移し、現地で数々のドラマに出演するなど活躍中。「中国で暮らし始めて7年になりますが、こうして日本で公の場に立つ機会をいただけて感謝しております」と晴れの凱旋にニッコリ。日本映画ながら北京語の作品ということで「中国の方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞ楽しんでください!」と呼びかけた。
奥原監督は、中国での撮影の苦労や日中での映画作りの違いを問われると「いっぱいあります。撮影の最中にも大変なことは大小いろいろあって、追いつめられると『中国、やってられねえよ!』と思うこともあった」と思わず本音を吐露。それでも、「よく考えると、それは日本で作っていたときも一緒でした(笑)。低予算で撮っているところも一緒なので、いま考えると変わらないのかもしれない」とユーモアたっぷりに撮影の日々をふり返った。
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