小津安二郎を研究した気鋭監督、デビュー作の映画祭お披露目に感激
2012年10月21日 17:15

[映画.com ニュース] 第25回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門に出品された「はなればなれに」が10月21日、東京・六本木ヒルズで公式上映され、下手大輔監督、城戸愛莉、斉藤悠、中泉英雄が舞台挨拶に立った。
名匠・小津安二郎監督の研究を行ってきた下手監督の長編デビュー作。ひょんなことから出会った3人の若者が、人生の目標を見失いながらも、海辺の旅館で共同生活を始める姿を描く。メガホンをとった下手監督は、映画祭出品に「本当にありがとうございます。この映画にかかわったひとりひとりが献身的に協力してくれたおかげで、初上映を迎えることができました」と感激しきりだった。
東京を飛び出し、新たな生活をスタートさせる若者を演じた役者陣は「本当にこの大きな映画祭に参加できてうれしく思います。こういうことを感じてほしいということが強い映画ではないので、ごゆるりと楽しんでください」(城戸)、「大きな舞台でこれだけ多くの方に見ていただけることをうれしく思います。『撮りたいことの95%を撮ることができた』と監督が話していたので、楽しんでいただければ」(斉藤)とアピールした。
今作は、最小限のセリフと生演奏とラジオに限定したBMG、ワンシーンワンカットでの撮影というシンプルな構成にこだわり、心の距離感をリアルに描写した。コンペティション部門に出品された「黒い四角」(奥原浩志監督)にも出演している中泉は、「セリフも最小限で音楽も生だけということで、『寝るか』となってしまうと困る」と笑いを誘いながらも、「下手監督の妙なポップさや軽快さが反映されている」と見どころを語った。
フォトギャラリー
Amazonで関連商品を見る
関連ニュース

「ラ・コシーナ 厨房」あらすじ・概要・評論まとめ ~さらなる映画の時空を耕してみせる俊英ルイスパラシオス監督の真の醍醐味~【おすすめの注目映画】
2025年6月12日 10:30





映画.com注目特集をチェック

てっぺんの向こうにあなたがいる
【ベスト“吉永小百合主演映画”の話をしよう】独断で選んだTOP5を発表! あなたの推しは何位!?
提供:キノフィルムズ

ワン・バトル・アフター・アナザー
【個人的・下半期で最も観たい映画を実際に観たら…】期待ぶち抜けの異常な面白さでとんでもなかった
提供:ワーナー・ブラザース映画

スパイによる究極のスパイ狩り
【前代未聞の心理戦】辛口批評サイト96%高評価、目を逸らせない超一級サスペンス
提供:パルコ

レッド・ツェッペリン ビカミング
【映画.com編集長が推したい一本】むしろ“最前列”で観るべき奇跡体験! この伝説を人生に刻め!
提供:ポニーキャニオン

酸素残量はわずか10分、生存確率0%…
【“地球で最も危険な仕事”の驚がくの実話】SNSで話題、極限状況を描いた超高評価作
提供:キノフィルムズ

めちゃくちゃ笑って、すっげぇ楽しかった超刺激作
【これめちゃくちゃ良かった】激チャラ大学生が襲いかかってきて、なぜか勝手に死んでいきます(涙)
提供:ライツキューブ

なんだこのかっこいい映画は…!
「マトリックス」「アバター」など数々の傑作は、このシリーズがなければ生まれなかった――
提供:ディズニー

宝島
【超異例の「宝島」現象】こんなにも早く、心の底から“観てほしい”と感じた映画は初めてかもしれない。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント