日本初公開作品が73点!デビッド・リンチの大規模展覧会が開催
2012年10月14日 19:00
[映画.com ニュース] 「ツイン・ピークス」「マルホランド・ドライブ」で知られる鬼才デビッド・リンチの大規模展覧会「デヴィッド・リンチ展~暴力と静寂に棲むカオス」が、11月10日~12月2日に東京・ラフォーレミュージアム原宿で開催される。スクリーンにとどまらない“リンチ・ワールド”を体感する絶好のチャンスだ。
リンチ本人のサポートを受けて開催される今回の展覧会は、アート作品の展示スペースと短編映画の上映シアターを入れ子構造で配置することにより、既成の枠組みを超えた“深層心理の潜在的ビジョン”にアプローチする。絵画32点、ドローイング9点、写真34点、計75点のアート作品のうち72点が日本初公開で、短編映画5本のうち1本が日本初公開作だ。
1977年に長編処女映画「イレイザーヘッド」を発表して以来、「エレファント・マン」「ブルーベルベット」「マルホランド・ドライブ」、テレビシリーズ「ツイン・ピークス」などで高い評価を得てきたリンチ監督。元々は画家を志しており、映画製作と並行して絵画などの創作活動にも注力してきた。2010年には、モダンアート界での業績が認められ、ドイツ・ゴスラーにあるメンヒェハウス現代美術館のカイザー・リング(皇帝の指輪)賞を受賞している。
リンチは1980年代から個展を開いており、2007年には仏パリのカルティエ現代美術財団で大回顧展「The Air is on Fire」が催された。日本では、91年に東京・青山の東高現代美術館、2010年に大阪・南船場のコムデギャルソンアートスペース「Six」、今年6月に東京・渋谷ヒカリエのギャラリー「8/ ART GALLERY/ Tomio Koyama Gallery」で展覧会が開催されている。