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菊池亜希子、岩手・花巻舞台の主演映画は「大事にしたい作品」

2012年9月22日 12:50

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「よだかのよし」初日挨拶に登壇した菊池亜希子ら
「よだかのよし」初日挨拶に登壇した菊池亜希子ら

[映画.com ニュース] 宮沢賢治の童話「よだかの星」をモチーフにした映画「よだかのほし」が9月22日、都内の劇場で公開初日を迎え、主演の菊池亜希子斉藤玲子監督が舞台挨拶に立った。

幼いころに父と死別したトワ(菊池)は、再婚した母親を許せずに故郷の岩手を飛び出し単身上京する。しかし10年後、思いがけない事情で故郷に戻ることになり、父の幻影やつらい過去と対峙しながら、新たな一歩を踏み出していく。多くのシーンが宮沢賢治の生まれ育った花巻市で撮影された。

菊池は、「最初に脚本をいただいた時から違和感を覚える部分がなく、するするっと読めてしまった。自分の延長のようなキャラクターで逆にちょっとしんどかったくらいで、役と一緒に成長したという感じ。自分にとってすごく大事にしたい作品」と感慨深げ。また、「気持ちや心象風景など漠然とした言葉にならないものがテーマなので、セリフじゃないところでどう表現しようかと悩み、一生懸命その場にいるしかないなと思った。映画の世界の中で素直にトワとして反応できるように、まっさらな状態でいるように心がけていた」と述懐した。

斉藤監督は、「震災後に企画を立てた作品で、今作る映画は何だろうと考えた結果、元気になるような東北の映画にしようと思った。すると故郷や原風景など、テーマが自然にまとまった」と製作の経緯を語った。菊池へのオファーは、「主人公を28歳の女の子とした時に、すぐ菊池さんを思いついた。私はモデルの菊池さんを知らなくて、映画の菊池さんを見ていいなと思っていた。脚本も途中からアテ書きのような感じになった」と明かし、菊池も「初耳」と驚いていた。

また、急きょ子役の大宮千莉ちゃんも劇場に駆けつけ、久々の再会に菊池は大喜び。「私は七五三をやったことがなかったので、千莉さんの七五三に行かせてもらった」と仲睦まじさをうかがわせた。

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