シアターN渋谷が閉館 エッジの効いた作品を多く編成
2012年9月22日 23:54

[映画.com ニュース] 日本出版販売(以下、日販)は9月20日、運営する渋谷の映画館「シアターN渋谷」を今年12月2日で閉館すると発表した。現在は譲渡先を模索中で、諸条件を検討のうえ結論を出すという。
日販は、メディアミックスによる書店の活性化を目的に、91年に映像出資事業に参入。03年からは映像制作事業も開始した。その中で、さらなる事業拡大を図るため、05年12月3日に開館したのが「シアターN渋谷」だった。元ユーロスペースの跡地にオープンした同館は、初年度から「ホテル・ルワンダ」が大ヒットを記録するなど、順調にスタート。音楽ドキュメンタリー、ホラー、社会派などエッジの効いた作品を多く編成し、熱心なファンを獲得してきた。
しかし、ここ数年は渋谷のミニシアターを取り巻く環境の激変により、厳しい運営を強いられていた。昨夏から実施中のサービスデーの拡充により、若干の上昇は見られたものの、劇的な改善にはつながらなかった。加えて、デジタル化の波に対応するべく設備投資を検討してきたが、コストと今後の展望を照らし合わせた結果、これを断念し、事業の撤退を決定した。前記の通り現在は譲渡先を模索中で、映画館の継続を念頭に置いているが、現段階では未定だ。なお同館は、閉館までの7年間で計508作品を上映(予定)した。
映画館運営を担当する「経営戦略室 事業企画課 映像制作チーム」は、映像出資・制作を中心に今後も事業を継続する。12月1日には配給・製作作品「パーティは銭湯からはじまる」を公開。その後も、「グッモーエビアン!」(配給:ショウゲート/12月15日公開)、「みなさん、さようなら」(配給:ファントム・フィルム/13年1月公開)などが控えている。(文化通信)
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