「その夜の侍」赤堀監督、モントリオールで「侍の美学」を語る
2012年9月4日 09:00

[映画.com ニュース] カナダ・モントリオールで開催中の第36回モントリオール世界映画祭で9月1日(現地時間)、演劇界の鬼才・赤堀雅秋の初監督映画「その夜の侍」が上映された。赤堀監督は上映終了後のティーチインで、「その夜の侍」というタイトルについて、「“侍”とは日本にとって生き方の美学の意味合いもあると思います。この作品の登場人物のように、ぶざまで愚かでも生きていく、というのが僕の “侍”の美学」と語った。
「その夜の侍」は、赤堀監督が全作品の作・演出・出演を担当する劇団「THE SHAMPOO HAT」で、自ら主演を務めた2007年の同名戯曲が原作。赤堀監督は映画化するにあたり脚本を改稿し、メガホンをとった。ひき逃げ事故で妻を失った主人公・中村健一役を堺雅人、対するひき逃げ犯・木島役を山田孝之が演じる。
上映終了後、“赤堀ワールド”に魅了された観客からは温かい拍手が起こった。ティーチインに登壇した赤堀監督は、「この物語は舞台の戯曲を映画化したものですが、震災後ということもあり、改めて再生の物語として描きたいと思いました」と、作品に込めた思いを明かした。
「その夜の侍」が出品されたのは、世界中から選りすぐった初監督作品の中から受賞作を選ぶファースト・フィルムズ・ワールドコンペティション部門。今年は18作品がエントリーされており、同作がどのように評価されるのか、結果発表(現地時間9月3日)に期待が高まる。
堺、山田ほか、新井浩文、綾野剛、谷村美月、安藤サクラ、田口トモロヲが出演する「その夜の侍」は11月17日から全国で公開。
関連ニュース
映画.com注目特集をチェック
ナイトフラワー
【衝撃の感動作】昼、母親。夜、ドラッグの売人――大切な人のためならどこまでも頑張れる。
提供:松竹
面白すぎてヤバい映画
【目が覚める超衝撃】世界中の観客が熱狂・発狂し、配給会社が争奪戦を繰り広げた“刺激作”
提供:松竹
この冬、絶対に観る映画はありますか?
【私はこれを絶対に観ますね!!】心の底から推す理由が、たんまりあります!
提供:ディズニー
人生にぶっ刺さる一本
すべての瞬間が魂に突き刺さり、打ち震えるほどの体験が待っている。
提供:ディズニー
日本で実際に起きた“衝撃事件”を映画化
【前代未聞の事件】そして鑑賞後、あなたは“幸せ”の本当の意味を知る――
提供:KDDI
なんだこの天才的な映画は!?
【物語がめちゃくちゃ面白そう――】非常識なまでの“興奮と感動”を堪能あれ
提供:ディズニー