工藤夕貴出演「カラカラ」、モントリオール世界映画祭で2冠
2012年9月4日 15:30

[映画.com ニュース] カナダ・モントリオールで開催された第36回モントリオール世界映画祭の授賞式が9月3日(現地時間)に行われ、ワールドコンペティション部門に出品されたクロード・ガニオン監督、工藤夕貴出演の「カラカラ」(日本・カナダ共同製作)が、「世界に開かれた視点賞」と「観客賞(カナダ長編部門)」の2冠に輝いた。
8月29日の公式上映が盛況だったため、閉幕式までモントリオール滞在を延長した工藤は、「とってもドキドキしましたが、映画のタイトルを呼ばれたときは本当にうれしかったです。大好きな映画『カラカラ』が観客賞というかたちで、多くの方に支持してもらえたことはとてもうれしいです」と語った。
「カラカラ」は沖縄を舞台にしたロードムービー。「大人の家出」をコンセプトに、第二の人生の岐路に立ったカナダ人男性ピエール(ガブリエル・アルカン)と沖縄在住の主婦・純子(工藤)が旅をともにすることで、自らの生き方を見つめ直す姿を描いた。
同作は、登場人物たちが個人的なレベルだけでなく、文化を越えてお互いを理解していくプロセスの描写が評価され、世界に開かれた視点賞に選ばれた。ガニオン監督は「見る人にもっと世界に目を向けてもらいたい、沖縄を知ってもらいたい」という思いでメガホンをとっただけに、「世界に開かれた視点賞を受賞できたのは本当にうれしいです」と喜びもひとしおだ。
同じくワールドコンペティション部門に出品された高倉健主演作「あなたへ」は、エキュメニカル審査員賞特別賞を受賞している。
「カラカラ」は、2013年1月に全国で公開。
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