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「放課後ミッドナイターズ」山ちゃん・田口浩正“生アフレコ”に喝さいの嵐

2012年8月25日 15:50

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初日挨拶で生アフレコに挑戦した 山寺宏一と田口浩正
初日挨拶で生アフレコに挑戦した 山寺宏一と田口浩正

[映画.com ニュース] アニメ映画「放課後ミッドナイターズ」が8月25日、全国約70スクリーンで封切られた。俳優が演じた映像をコンピューターに取り込むモーション・キャプチャー技術を駆使し、完成までに5年を費やした力作。竹清仁監督は、声優を務めた山寺宏一田口浩正とともに東京・新宿バルト9で舞台挨拶に立ち、「いろいろな事情で何度もストップし、まさかこんな立派な劇場で上映できるとは夢にも思わなかった。感無量です」と声をつまらせた。

人体模型のキュンストレーキを担当した山寺は、「声の仕事をして28年、こういうキャラをずっとやりたいと思っていました」と満足げ。ヘリウムガスを吸った後のシーンやスローモーションのシーンもすべて地声だったそうで、「好きにやっていいと言われたので、本当に自由に楽しませてもらった」と出来映えに自信をのぞかせた。

田口は骨格標本のゴス役で、出身地の博多弁でのセリフを連発。「ネイティブな博多弁なので分かるかどうか不安だったけれど、だんだんゴスが大好きになっていった」と述懐。そして、「山寺さんが芝居としてセリフを返してくれたので、心地よくやることができた」とアフレコを振り返った。

2人は、初日来場者への“特典”として、予告編用に製作した90秒の短編「お化け屋敷」編を上映し生アフレコに挑戦。アドリブ満載のやり取りで、満場の爆笑と喝さいを浴びると、気を良くした山寺が「もう1本、やってもいいですか?」と“セルフ・アンコール”を提案。「弓矢」編では田口がNGを出しながら、山寺がフォローする絶妙の掛け合いで会場の盛り上がりは最高潮に達した。

この光景を見ていた竹清監督は、「本編もこんな感じで、昔から一緒にいるようでした。僕は何も演出していません。笑いっ放しでした」と笑顔。山寺は、「この作品を選んでくれた方はちょっと変わって……いや、とてもセンスのある方。目のつけどころが違う。出演できたことを誇りに思う。ここがスタートで、噂が広がり(人体模型をプリントした)Tシャツやキュンストレーキの全身タイツを着て歩く人が増えることを祈っています」と話した。

放課後ミッドナイターズ」は韓国、香港、台湾、シンガポールでも公開が決定。7月5~8日にパリで行われたジャパンエキスポでも注目を集め、スペインのシッチェス国際ファンタスティック映画祭、イギリスのレインダンス映画祭などへの出品も決まっている。

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