香川照之「僕だって恋をする」突然の告白に堺＆広末は爆笑！

［映画.com ニュース］　第15回上海国際映画祭で、日本映画として初の最優秀脚本賞を受賞した内田けんじ監督の「鍵泥棒のメソッド」の完成披露試写会が8月1日、都内で行われ、内田監督をはじめ、堺雅人、香川照之、広末涼子、森口瑤子が舞台挨拶に登壇した。「運命じゃない人」「アフタースクール」など先が読めないスリリングなコメディ作で高く評価される内田監督の最新作。「本当に面白いです、以上！」（堺）、「期待を裏切らない面白さ」（香川）と出演陣からの太鼓判に、内田監督は「本当に面白いらしいです（笑）。皆さんの絶妙な顔を見ているだけでワクワクする現場でした」と恐縮しきりだった。

売れない役者・桜井（堺）が銭湯で記憶を失った殺し屋コンドウ（香川）のロッカーの“鍵”を盗んだことからふたりの人生が逆転。桜井が大金絡みの危険な仕事を引き受けピンチに立つ一方、コンドウは婚活中の女性編集長・香苗（広末）と出会い、逆プロポーズされてしまう。

「アフタースクール」に続き内田作品に出演する堺は、「正直、前回の現場では“わかったふり”をしていたし、共演した常盤（貴子）さんも佐々木蔵之介くんもそうだった（笑）。今回は一回見ただけで理解できたので、良かった」と安どの表情。殺し屋と生真面目な青年という二役に挑んだ香川は「僕自身、両極端な性格なので、まんまで大丈夫。面白い台本ですし、アドリブを入れる必要もなかった」。広末演じるヒロインとの恋愛模様も見どころで「香川さんの恋する顔を見られるので、とてもお得」（堺）、「僕だって恋するんです」（香川）。この突然の告白に、堺と広末は大爆笑だ。

その広末は感情を表に出さない、几帳面な役どころだが「現場で堺さんと香川さんのお芝居を見ていると、こっちが吹き出してしまって（笑）」。堺は「かわいすぎてNGってこともあったよね」と裏話を披露した。また、森口は大金の行方を握るミステリアスな愛人を演じ「以前から監督のファンだったが、会う前は偏屈なおじさんだと思っていた。監督のほうが年下ですが（笑）。実際には柔和な方で、私も楽しい“愛人生活”を送ることができた」と笑いを誘った。

舞台挨拶には主題歌「点描のしくみ」を書き下ろしたロックミュージシャンの吉井和哉が登場し、内田監督に花束のプレゼント。「監督のロック好きが映画の随所でわかる。いつか映画に出させてほしい」と懇願すると、吉井の大ファンだという内田監督は「吉井さんの新曲が聞けるだけでうれしい。本当に格好いい曲」と感激していた。

「鍵泥棒のメソッド」は、9月15日から全国で公開。