中村優子、劇中のセリフそのままに「出産“ギリギリ”」
2012年7月29日 05:30

[映画.com ニュース] 東日本大震災の被災地である宮城・気仙沼を舞台にした3姉妹の愛憎劇「ギリギリの女たち」が7月28日、都内の劇場で公開初日を迎え、主演の3姉妹を演じた渡辺真起子、中村優子、藤真美穂、メガホンをとった小林政広監督が舞台挨拶に立った。
ニューヨークでダンサーをしている長女の高子(渡辺)、東京在住の主婦で次女の伸子(中村)、1人で家を守り続けてきた三女の里美(藤真)が震災を機に再会し、互いに思いをぶつけ合いながら、それぞれの1歩を踏み出していく姿を描く。
小林監督作品常連の渡辺は、「不格好な家族の物語ではあるけれど、こんな家族がいてもいいんじゃないかと思う。それでも語りかける相手がいたという意味では幸運な物語。私自身も一緒に先に進めたら」と胸中を吐露した。現在妊娠中の中村は、「出産“ギリギリ”です。劇中に『子ども作るぞっ!』っていう大好きなセリフがあって、その後にできちゃった(笑)。ありがとうございました」と一礼。小林組初参加の藤真は、「大変厳しい監督だと聞かされていたので、いつ電光石火のごとく怒鳴り声がくるかとハラハラしていた。現場に行く前から白髪がちょっと出はじめて、どんどん太っていった。東京国際(映画祭)の後からは、小林監督と渡辺さんが夢に出てきた回数は10回以上。グルでいじめてくる」と恨み節だった。それでも、「悩んでも明日は来るしおなかはすく。見終わった後は、周りの大切な人と連絡とって抱きしめてほしい」と笑顔を見せた。
居を構える気仙沼で撮影を敢行した小林監督は、「ちょっと変わった映画だけど、映画を作っているとスタッフやキャストの生きざまがむきだしに出てくる。良かれ悪かれ、これが当時の精いっぱいの表現だった。この映画にはベストだと思い、編集も音楽も映画を見やすくする作業を一切行わなかったので、『なんだこれ?』と感じたらそれは僕の責任」と胸を張った。
(C)2011 モンキータウンプロダクション/映画「ギリギリの女たち」製作委員会
フォトギャラリー
関連ニュース






「第2回Cinema at Sea 沖縄環太平洋国際映画祭」最優秀長編作品賞はペルーの「ルーツ 岩と雲の先へ」 「島から島へ」が審査員賞、観客賞の2冠
2025年3月1日 22:00
映画.com注目特集をチェック

宝島
【あまりにも早すぎる超最速レビュー】すさまじい映画だった――全身で感じる、圧倒的熱量の体験。
提供:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

映画「F1(R) エフワン」
【「トップガン マーヴェリック」を観た人類におくる】あの“胸アツ”を更新する限界突破の超注目作
提供:ワーナー・ブラザース映画

フロントライン
【感情、爆発。】日本を代表する超豪華キャスト。命を救う壮絶な現場。極限の人間ドラマ。魂の渾身作。
提供:ワーナー・ブラザース映画

試写会で絶賛続々
「愛しくて涙が止まらない」…笑って泣いて前を向く、最高のエール贈る極上作【1人でも多くの人へ】
提供:KDDI

ネタバレ厳禁映画の“絶品”登場!
【超・超・超・超・異色展開】このカオス、このサプライズの波状攻撃…あまりにも好きすぎた
提供:バンダイナムコフィルムワークス

We Live in Time この時を生きて
【仕事にならないくらい泣いた…】人生の岐路で何度も観返したい、“一生大切にする”珠玉の1本
提供:キノフィルムズ

おばあちゃん版「ミッション インポッシブル」!?
【辛口批評サイト98%超高評価!】アクション映画好きに全力でオススメ!めちゃ良かった!!
提供:パルコ