米映画批評サイト「ダークナイト ライジング」へのコメントを禁止に
2012年7月20日 11:11
[映画.com ニュース] 7月20日に全米公開するククリストファー・ノーラン監督の「ダークナイト ライジング」に関するレビューに批判が殺到したため、米映画批評データサイトRotten Tomatoesがコメント欄を封鎖するという前代未聞の措置に踏み切ったと、ハリウッド・レポーター紙が報じた。
Rotten Tomatoesといえば、アメリカのさまざまな映画評論家のレビューをまとめ、肯定的レビューが60%を超えた場合はfresh(新鮮)、60%未満の場合はrotten(腐っている)と表示する人気サイト。ユーザーは、批評家のレビューに対してコメントが書き込める仕組みになっているが、Rotten Tomatoesは「ダークナイト ライジング」の批評に対するコメントを封鎖した。
その理由は、「ダークナイト ライジング」について投稿された否定的なレビューに対し、これを快く思わないファンから批判のコメントが殺到、炎上状態となったため。ネガティブな映画評にかみついたユーザーの大半は、映画を見ていないため本来ならば削除対象である。しかし、あまりの投稿本数の多さにRotten Tomatoesの編集サイドの審査が追いつかず、コメント欄を封鎖するしかなかったという。ただし、全米公開後はコメント欄を再開させる。
なお、「ダークナイト ライジング」をめぐっては、アメリカのあるブロガーがRotten Tomatoesに酷評を発表したものの、実際は映画を見ておらず、自らのサイトに誘導するための策略だったことが発覚。このブロガーは、Rotten Tomatoesから追放となっている。同サイトでこのような出来事が相次いで起きているのも、アメリカで「ダークナイト ライジング」への期待値が異常なまでに高まっているからといえる。ちなみに現在のところ、同サイトで「ダークナイト ライジング」の総合評価は86%でfresh(新鮮)となっている。日本での同作公開は7月28日。