「トトロ」「火垂るの墓」声優が24年越しの初顔合わせ
2012年7月17日 21:03

[映画.com ニュース] スタジオジブリの名作アニメ「となりのトトロ」「火垂るの墓(1988)」のブルーレイ発売を記念し7月17日、東京・表参道のスパイラルホールでトークイベントが開催され、声優の日高のり子、坂本千夏、志乃原良子らが、世代を超えて愛される作品の魅力や裏話を語った。
宮崎駿が監督、原作、脚本を務めた「となりのトトロ」、高畑勲監督がメガホンをとった「火垂るの墓(1988)」は、1988年に2本立てで公開。幼い姉妹、兄妹の視点を通して家族のきずな、戦後の日本社会の姿を描いた。日高、坂本は「となりのトトロ」でサツキ、メイ姉妹の声を担当。志乃原は、「火垂るの墓(1988)」で兄妹を残して亡くなる母親を演じた。
日高、坂本、志乃原が一同に会するのはこの日が初めて。公開から24年越しで実現した。ブルーレイ化された2作品を鑑賞した3人は、起用の経緯を問われると「別作品のアフレコで『ほかの作品のオーディション受けて』と言われたのがこの作品だったんです。子どもをやったことがなく初めて。『男の子みたいだから女の子に』と言われたけど、できなくて落ちたと思った」(日高)と説明。一方、志乃原は「オーディションはなく、セリフだけ書かれているものを2、3日前に渡されいきなり本番だった」と述懐した。
さらに3人は、2作品にまつわる知られざるエピソードに花を咲かせた。「ネコバスは、冒頭で引っ越しを手伝っているおじさんと同じ方」「カンちゃんは本当の小学5年生が声をやっていた」(「となりのトトロ」)、「絵コンテが間に合わなくて、飛行機に色が塗られていないまま上映された」「節子の声は4歳の子がやっていて、(志乃原が)トイレに連れていったり、ご飯を食べさせたりしていた」(「火垂るの墓」)など、ファンにはたまらない裏話を明かした。
2月に女児を出産したタレントの相田翔子も同イベントに出席。母親になって「いろんな見方をするようになった。『トトロ』は温かい涙があふれてくる。子どものころの夢が物語の中でかなうし、田舎の景色や好きなものがギュッと詰まっている」とニッコリ。そして、「親とは違う兄妹愛、強い思いに感動します。姉のことを思わずにはいられない、電話したくなります」と話した。
「となりのトトロ」「火垂るの墓(1988)」のブルーレイは、7月18日に発売。
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