林家たい平「寄席の臨場感伝わる」と「映画館落語」に自信満々
2012年6月2日 15:45
[映画.com ニュース] 寄席をスクリーンで楽しむ「映画館落語 かもめ亭」が6月2日、全国47のワーナー・マイカル・シネマズで公開され、エグゼクティブ・プロデューサーでナビゲーターも務める林家たい平が千葉・市川妙典の同シネマで舞台挨拶に立った。
文化放送が2007年から定期的に開催している落語会「浜松町 かもめ亭」の“映画化”。たい平が「全国を落語会で回っていると、生の落語を見る機会がなかなかない、(後方の席では)落語家の表情がよく見えない、もっと臨場感を楽しみたいという声をよく聞いていた」と企画意図に賛同し、ナビゲーターを買って出た。
幅広い年齢層が詰め掛けた客席にたい平も感慨深げで、子どもの観客に「仮面ライダーもポケモンも出ないけれど大丈夫?」と気遣う!? ひと幕も。「映画にも寄席の客席が映っていますが、どこからが映画館の客席かと錯覚するくらい同じ空気感で楽しんでもらえると思う。日本人は映画は静かに見るものという感覚がありますが、そういうものを一切打破して、ゲラゲラ笑って拍手を送ってほしい」とアピールした。
導入部では、文化放送の水谷加奈アナウンサーと丁々発止のやり取りをする芝居にも挑戦しており、「寄席の前座みたいなもので、あくまでイントロ。笑いの素地をつくっていただければ」と照れ笑い。そして、「スクリーンで見ると桂歌丸師匠、三遊亭小遊三師匠のネタの対比が素晴らしい。臨場感は伝わると自信を持っている。特に歌丸師匠は今、見ておかないとどうなるか分からないので」と笑いを取りながらPRに努めた。
「映画館落語 かもめ亭」は歌丸、小遊三の落語に加え色物でギター漫談のペペ桜井、楽屋裏のドキュメンタリー映像などで構成。2週間限定の公開で、今秋には三遊亭円楽、春風亭昇太らが出演する第2弾の公開が予定されている。