宮崎駿が企画原案 三鷹の森ジブリ美術館が“挿絵”をテーマに新企画展示
2012年6月1日 18:00

[映画.com ニュース] 東京・三鷹の森ジブリ美術館で6月1日、新企画展示「挿絵が僕らにくれたもの」展(主催:徳間記念アニメーション文化財団)のプレス内覧会が行われた。100年以上前に刊行された「アンドルー・ラング世界童話集」に掲載されている、幻想的な挿絵の数々を拡大し展示する。
企画・原案を手がけるのは宮崎駿監督。数年前に同書と出合い、「ここに自分たちの原点があると感じた」(宮崎監督)といい、中島清文館長は「ラング童話集の中にある“原点”を紹介したいという宮崎監督の思いを形にした。ジブリ美術館ならではの切り口と展示構成なので、子どもたちがどんな反応を示してくれるか今から楽しみ」と意気込みを語った。
イギリスの民俗学者アンドルー・ラングが世界各国の伝承文学や民話などを集め、日本でも翻訳本が出版されている「ラング童話集」には、ヘンリー・ジャスティス・フォードら挿絵画家による王子様とお姫様、怪物やドラゴン、巨人に妖精、魔法使いや魔女らが数多く掲載されており、それらは現代人にもなじみ深いファンタジー世界の住人たちの原型にもなっている。
今回の企画展示ではフォードの挿絵を中心にした、「ラング童話集」の挿絵174点をはじめ、19世紀後半のロシアの画家イワン・ビリービンのロシア昔話童話集の挿絵18点も展示。挿絵画家たちの圧倒的な画力と、それを支えた博識と想像力を伝える。また、宮崎監督によるパネル解説も展示されており、挿絵が現在のアニメーションに与えた影響や“つながり”を紹介する。「原点を紹介するとともに、そのバトンを受け継ぎ、今の自分たちがいることを再確認する展示」(中島館長)。
宮崎監督はフォードの絵について「建物、道具、樹や草花、鳥やけものたち、火や水や風、主人公たちの甲冑だけでいったい何種類描きわけていることでしょうか。恐ろしいもの、美しいもの、不思議なもの。それぞれに形を与えて、ありありと描いています」と語っている。
「挿絵が僕らにくれたもの」展は、三鷹の森ジブリ美術館で6月2日から2013年5月まで(予定)。三鷹の森ジブリ美術館の入場は日時指定の予約制。
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