高梨臨、カンヌで堂々のレッドカーペットデビュー
2012年5月23日 06:00

[映画.com ニュース] 女優の高梨臨が5月21日(現地時間)、第65回カンヌ映画祭コンペティション部門に出品された主演作「ライク・サムワン・イン・ラブ」の上映に先立ち、イランの巨匠アッバス・キアロスタミ監督、共演の奥野匡、加瀬亮らとともにレッドカーペットを練り歩いた。憧れの地・カンヌのレッドカーペットを踏みしめた高梨は、「夢なんじゃないかと思っている間に終わりました。もう何もかもが夢でした。そして、みんなで歩けたことが幸せでした」と目を輝かせながら語った。
黒澤明監督、小津安二郎監督を敬愛するキアロスタミ監督が描く今作は、元大学教授の老紳士と、夜は男性のエスコートをすることもある祖母思いの女子大生が主人公。祖父と孫ほどに年齢の離れた男女が、愛し合うことができるのかに焦点を当てる。
主演に抜てきされた高梨は、「役作りを全くしないでくれと監督から言われていたので、作品に先入観なしで、自然にしゃべっている感じで臨めました。それでも、監督の『10話』という映画だけは見ました」と述懐。キアロスタミ監督の大ファンだという加瀬は「役にあたって、監督から言われたのは髪とヒゲを伸ばせということだけでした」と笑った。
日本を舞台に初めて撮影したキアロスタミ監督は、「さまざまな理由からイラン国外で映画を撮っている。前から日本で映画を撮りたいと冗談半分で言っていたが、まさか実現するとは思わなかった。いざ撮影を始めてみると、日本人は私たちイラン人と似ていると思った」と振り返る。また、今作のエンディングについても「この映画には始まりも終わりもない。だが現実に、始まりと終わりのある物語なんてない。だからこの映画を見た人は、登場人物たちがこの後どうなるかを想像できると思う。また、自分の物語の始まりは何だったかと思いをめぐらすだろう」と話した。
コンペティション部門には、今作を含む21作品がノミネート。受賞作品は、最終日となる5月27日(現地時間)に発表される。
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