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藤原竜也、念願の豊田利晃組参加で「憎悪と尊敬の念」

2012年5月17日 18:00

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初タッグを組んだ豊田利晃監督と藤原竜也
初タッグを組んだ豊田利晃監督と藤原竜也

[映画.com ニュース] 豊田利晃監督と藤原竜也が初タッグを組んだ「I'M FLASH!」のマスコミ向け完成披露試写会が5月17日、都内で行われ、藤原と豊田監督が舞台挨拶に立った。藤原は、「僕の夢である豊田組に初参加できてうれしい。豊田監督とは、会うたびに面白いものを作ろうって話をしていた」と念願のタッグを実現させた。

空虚な日々を過ごす新興宗教団体のカリスマ教祖・吉野ルイ(藤原)は、謎の美女・流美(水原希子)と出会い、次第にひかれていくが、自らが引き起こした交通事故により流美は植物状態に陥ってしまう。事故のもみ消しに奔走する教団や家族に不信感を抱きながら、新野風(松田龍平)ら3人のボディガードとともに南海の孤島に身を隠したルイは、教団を辞める決意を固めるが……。

豊田監督は、「震災の後に竜也と下北沢の焼き鳥屋で、『ああだこうだ言ってないで、とにかく今年1本映画を撮ろう』と話したけど、一体何を作ろうかと悩んでいた。多くの人が亡くなり、僕自身も身近な友だちを3人亡くした。そこで、“死”をテーマにしたエンタテインメントをやってみようと思いついた」と製作意図を説明。藤原は、「振り返っても地獄の日々。ここまで(芝居の)OKが出ないことはなかなかない。これだけ才能のある人と仕事するのには、自己否定して自分を崩して、とにかく芝居だけやるしかないってことを改めて認識した。監督に対しては憎悪と尊敬の念しかもってない」と神妙に語った。

ナインソウルズ」以来、9年ぶりに豊田組へ戻ってきた松田との初共演は「彼との出会いは大きな収穫で、映画の世界において尊敬できる男。でも、龍平はすぐにOKもらっていた」と恨み節。すると豊田監督は、「(藤原も)最高だった! これまで見たことのない藤原竜也だと評価が高いのでほっとしている」とがっちり肩を組んだ。藤原も、「久しぶりに一流の映画人に囲まれた現場で、ドロドロともまれながらも半月の撮影を乗り切った。多くの人に見てもらわないと始まらない」と新生・藤原竜也に自信をのぞかせた。

I'M FLASH!」は9月1日から公開。

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