新人女優・三根梓、目標は田中麗奈「心を動かす女優に」
2012年5月14日 17:30

[映画.com ニュース] 新人女優・三根梓が5月14日、銀幕デビュー作「シグナル 月曜日のルカ」で映写技師を演じたことにちなみ、東京・新宿ピカデリーの1日支配人を務めた。映画初出演にして主演の大役を務めた三根は、「はじめてのことばかりで最初はプレッシャーを感じることがあったけれど、夢だったのでわからないなりに体当たりでやってみようと思った。監督やたくさんの人の支えがあって最後まで走りきれた」と述懐。今後の目標を問われると、同じ事務所の先輩である田中麗奈の名を挙げ、「映画のなかに連れて行ってくれる、見ている人の心を動かす女優になれるよう頑張りたい」と静かに熱意を燃やした。
今作のメガホンをとった谷口正晃監督は、「役になりきってありのままの感情をどれだけ出せるかは簡単なことではないけど、最後はカメラの前で女優さんとしてありったけのものを出してくれた」と三根の演技を絶賛。そして「大変だったと思うけれど、走りきってくれたのでいいものができた」と自信をのぞかせた。
「AAA」の西島隆弘、高良健吾ら共演者について問われた三根は「西島さんは私が緊張しているのを察知して、『ちゃんと目を見て答えてね』などと現場を引っ張っていってくれた頼れる先輩。高良さんは同じ九州出身の先輩なので、地元の話をして緊張をほぐそうとしてくれたり、演技が難しいと相談したときは『気持ちで演じれば大丈夫』とアドバイスをくれた」と明かした。
三根はこの日、1日支配人として谷口監督とともにチケットもぎりや場内アナウンスに挑戦。同館の伊知地俊之支配人から「お客様を迎えるときの笑顔が第一だけど、それが自然に出ていたのでびっくり。アナウンスもうちのスタッフより声が通っていたので、1日と言わずやってほしい」と絶賛されると、「周りの人に顔が引きつっていると言われたけど、そう言ってもらえてうれしい」と笑顔をのぞかせた。
「シグナル 月曜日のルカ」は、関口尚の小説「シグナル」(幻冬舎刊)を映画化。ある事件をきっかけに映画館を出ることができなくなったミステリアスな映写技師のルカ(三根)と大学生の恵介(西島)のひと夏の恋を描く。6月9日から全国で公開。
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