横尾忠則、山田洋次監督作「東京家族」ポスターを油絵で描き下ろし
2012年5月9日 08:00

[映画.com ニュース] 美術家の横尾忠則が、山田洋次監督の81作目となる最新作「東京家族」のイメージポスターを手がけていることがわかった。映画のポスターのために、横尾が油絵を描き下ろしたのは今回が初めてのこととなる。
小津安二郎監督の不朽の名作「東京物語」をモチーフにした同作は、東日本大震災後の2012年5月の東京が舞台。成長した子どもたちに会うために上京した、瀬戸内海の小島で暮らす老夫婦(橋爪功と吉行和子)を子どもたちは歓迎するが、生活のリズムがあまりに違うため、徐々にすき間が生じ始める。全編を通じ、家族のきずなと喪失、夫婦と子ども、老いと死についての問いかけを丹念に描く。
イメージポスターには、実際にロケで使用した、妻夫木聡扮する次男・昌次が暮らすアパートのあるY字路が描かれている。このアパートは、母とみこ(吉行)が舞台美術の仕事をする昌次の様子を見るため訪れる場所。そこで、一番心配していた次男が福島のボランティアで出会い、結婚の約束をしている恋人・間宮紀子(蒼井優)を紹介される。ほっとした矢先、とみこは長男・幸一(西村雅彦)の家で倒れてしまう。
3月1日にクランクインした同作は、5月下旬のクランクアップに向けて順調にカットを重ねている。ほぼ順撮りで、中旬には1週間程度の広島ロケを行い、ラストスパートをかける。東日本大震災を経て、山田監督は「このままそ知らぬ顔で、すでに完成している脚本に従って撮影していいのだろうか」と悩み、制作延期という苦渋の決断を選択した。主要キャストがバトンタッチするなど“難局”を乗り越えてきただけに、製作陣の思いもひとしお。「大きな共感の笑いと涙で迎えてくれるような作品にしたい」と願ってやまない山田監督の思いにこたえるべく、全キャスト、スタッフが総力を結集させている。
「東京家族」は、2013年1月に全国で公開。
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