CCCの「オンデマンドDVD」が好調に推移
2012年4月25日 23:00
[映画.com ニュース] カルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が実施中の「オンデマンドDVD」が好調だ。これまで大々的なプロモーションは行っていないが、昨年12月にオープンした代官山蔦屋書店では3月末までに約650枚を販売。全国のTSUTAYA店舗(セル取り扱い限定)でも売り上げを伸ばし、TSUTAYAオンラインショッピングでは実店舗以上の販売実績を上げている。
「オンデマンドDVD」は、DVDを1枚から生産・販売する新しいサービス。同社がコンテンツホルダーからライセンス取得した作品を、データセンターに設置したサーバーに保管し、受注があるとデュプリケーターと呼ばれるディスク生産用機器に配信、10数分ほどでDVDを生産し、購入者に届ける仕組みだ。未DVD化、廃盤作品を主な対象としている。店舗にとっては在庫リスクの心配がなくなり、ユーザーにとっても、希望の商品が在庫確認を待たずして手に入れられるメリットがある。
同社はこの新サービスを、試験的に昨年7月から全国で開始。認知度が低いことや映画コンテンツが少なかったこともあり、当初は利用数が伸び悩んだが、代官山蔦屋書店のオープンに合わせてワーナー作品を中心に映画のラインナップを拡充。同店の目玉サービスのひとつとして告知したところ、利用数が順調に増加した。同事業を担当する酒井陽郎氏によると、「特に45歳~60代男性の利用が多く、平均購入枚数は約2枚。複数枚購入する人の平均は約4枚で、60枚を一挙に購入したお客様もおり、オトナ買いする人の姿が目立つ」という。人気のタイトルは「いちご白書」「暁の7人」「激走!5000キロ」など。松竹、日活、角川映画、ジェネオン・ユニバーサルなどの作品も続々と追加し、3月末時点で映画を337作品、その他のコンテンツを含めると計2027作品を取りそろえている。他社とも交渉を進めており、今後も随時追加予定だ。
現在、デュプリケーターを設置している店舗は代官山蔦屋書店のみ。ここでは、受注から数10分で購入者に商品を手渡すことができる。その他の店舗では、受注後に厚木の物流拠点に設置されたデュプリケーターで生産し、1週間から10日間で店頭・もしくは購入者宅まで届ける。ネットでの受注も同様だ。
今後は、さらにラインナップが充実した時点でPRを本格化させる考え。酒井氏は「店舗でカタログを配布し、利用者によりわかりやすいサービス案内を行うなど、オンデマンドDVDの普及にはさらに工夫が必要」と課題を挙げつつも、「我々が新規ターゲットとして重視しているプレミアエイジ(団塊世代)に支持される動きが出てきたので、大きなビジネスにつながる可能性がある」と期待を寄せている。(文化通信)
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