「となりのトトロ」ついにブルーレイ発売
2012年4月21日 17:00

[映画.com ニュース] スタジオジブリ作品「となりのトトロ」のブルーレイ(BD)発売決定が4月20日、発表された。ジブリ作品のBDは、10年7月発売の「風の谷のナウシカ」を皮切りに、これまでに8タイトルをリリース。累計の出荷本数は約40万本と、ブランドの強さを改めて示している。その代表作とも言える「トトロ」の発売日は7月18日に決定。名作「火垂るの墓」も同時に発売し、2タイトルで夏商戦を盛り上げる構えだ。
両タイトルとも価格は税込7140円。ジブリBDは「ナウシカ」から一貫してこの価格だ。新作映画の価格は3000~4000円代が相場のBDの中では高額だが、これはBD化する際の映像へのこだわりが反映されている。発売元ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパンの岸本光司ディレクターによると、「ジブリはBD用のマスター作りをする際、パッケージで考えられる最高のクオリティを目指している」という。具体的には、まずオリジナルのネガをスキャニングし、それからデータの修正を行う。その際、劇場公開時の色合いを再現するため、当時を知るスタッフが記憶をたどりながら作業する。また、映像圧縮技術の第一人者であるパナソニックハリウッド研究所の柏木吉一郎氏が、ノイズを最小限に留めながら、フィルムの質感を醸せるように映像圧縮を行う。これらの作業を1タイトルごとに丁寧に行っているため、膨大な時間と費用を必要とするのだ。「もののけ姫」(97)以前は手描きによる作品の上、ネガの傷みなどもあり特に手間がかかるという。
ジブリBDは、そのパッケージデザインも注目される。一色の下地に、登場キャラクターを白抜きシルエットで表現するシンプルかつ印象的なビジュアルで、「トトロ」は緑色、「火垂る」はえんじ色に決まった。岸本氏は、「コレクタブルな商品にするため、当初から考えていた戦略です。1本目の『ナウシカ』を発売した時は疑問視する声もあったのですが、ラインナップが充実してくると、店頭で美しい演出が可能となるため、8タイトルそろった現在は非常に好評です」と説明する。
発売時は、夏に行うジブリキャンペーンの目玉商品として宣伝していく予定。前月には「コクリコ坂から」(6月20日)もリリース。大きな山を2つ設定し、長期に渡ってキャンペーンを盛り上げるのが狙いだ。「トトロ」は、これまでにVHSとDVDの累計出荷本数が約350万本を記録し、現在も(DVDを)毎月数千本、多い月には万単位で出荷する国民的人気作品。キャンペーンのみならず、BD市場活性化を担うビッグタイトルとして期待される。(文化通信)
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